自分の声が嫌だと感じるのはなぜ?
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自分の声が嫌だと感じる人は多く、自分の耳で聞くのと、録音した声だと違うと感じたことがあるのではないでしょうか。
わたしも、まったく同じでできれば自分の声は客観的に聴きたくありません。
なぜ、多くの人たちは自分の声が嫌だと思うのでしょうか。
アメリカのマサチューセッツ工科大学の研究所に所属しており、人が自分の声や他人の声とどのような関係を持つのかを調べていえるレベッカ・クラインバーガー氏によれば、様々なフィルターが関係していると述べています。
骨伝導
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社会的な仮面をつけているときは、その仮面は自分では見えません。
見ようとして見えるのは仮面の内側です。
それが「内向きの声」です。
内向きの声が、人体で通るフィルター経路が外向きの声とは異なります。
知覚するためには、まず耳を通らなければなりません。
外向きの声は空気を伝ってきますが、内向きの声は骨を通って伝わります。
これを「骨伝導」と言います。
このため、内向きの声は低く響き、また外向きの声よりも音楽的に調和がとれているのです。
内耳を保護しようとする仕切り「蝸牛」
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内向きの声が耳に伝わると、今度は内耳に届きます。
そこでまた違った仕組みが働きます。
あなたが発声するたび、内耳を保護しようと働く小さな仕切りです。それは聞こえるものの音量を下げる機能もあります。
これは生物学的なフィルターです。
内耳の一部にあり、音を処理する蝸牛という器官は生きた細胞でできています。
この生きた細胞は聞こえる頻度によって異なる反応を起こします。
それは”慣れ”の効果です。
自分の声は人生で最も聞く音でありながら、実際に聞越える分は他の音よりも少ないのです。
実際、脳は自分の声を聴いていない
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これは神経学的フィルターです。
近年の神経学での発見によると、音を出すために口を開くとき、その人自身の聴覚皮質は停止するそうです。
つまり自分の声が聞こえても、実際は脳はその声を聴いていないというわけです。
それは進化の上では当然で、自分の声がどう響くかが認知上では分かっているためです。
そのシグナルを分析するのにエネルギーを使う必要がないからかもしれません。
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確かに、自分の声は録音した声よりも低く聞こえると感じていました。
なるほど、骨を通ることと、蝸牛によって声が低く音楽的に調和がとれて聞こえるということですね。
では、どうすれば録音と自分の耳で聞こえる声を同じに聞こえるようにすればいいのかというのは、アナウンサーなどじゃべりのプロのレッスンが必要になりそうですね。
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