人間関係が上手くいかないのは、認知機能が低いからかもしれない 後編

人間関係が上手くいかないのは、認知機能が低いからかもしれない

 

 

バイアスは認知機能に歪みが生じている現象

バイアスは認知機能に歪みが生じている現象出典:https://pixabay.com/images/id-2463372/

精神疾患ほどではなくても人間、何らかの認知に問題があるもので、それをバイアスと言います。
バイアスは、”考え方や意見に偏り”が生じる現象のことです。

バイアスの一種である、認知バイアスは

ある対象を評価する際、自分に都合がいいように勝手に考えたり、その対象の目につきやすい特徴ばかりに気を取られて、他の特徴の評価も勝手に歪める傾向にあります。

出典:人間はバイアス(偏見、差別)の生き物~わたしたちを蝕むバイアスたち①~

そして、当然バイアスが強い人と弱い人がおり、強い人ほど認知機能が低いと思われます。

バイアスの種類については以下の記事から参照できます。

関連記事→人間はバイアス(偏見、差別)の生き物~わたしたちを蝕むバイアスたち①~

 

 

すぐ怒る人は、自己愛が強く、実際よりも自分の認知機能が高いと見積もっている

すぐ怒る人は、自己愛が強く、実際よりも自分の認知機能が高いと見積もっている出典:https://pixabay.com/images/id-921004/

ポーランド ワルシャワ大学の科学者であるマルシン・ザジェンコウスキー氏らの研究チームによれば、怒りやすい人ほど、より自己愛が強く、自身の知力を高めに見積もっていることが判明したと発表しています。

528人の学生が被験者として実験に参加しています。まず被験者は、自分がどの程度頻繁に、そしてどの程度怒りやすい気質であるかを尋ねるアンケートに回答。次に、自分にはどの程度の知力(intelligence)が備わっているかを尋ねるアンケートに答えた後に、実際の知力テストを受けました。

これらの結果を総合したところ、最初のアンケートで「怒りやすい」と答えた人の多くは、自分の認知能力を高めに見積もる傾向があることが判明したとのこと。一方、怒りやすい傾向を持つ人の中でも神経質な傾向を持つ人は、実際の状況よりも自分の認知能力は低いと考える傾向にあることもわかったそうです。

出典:「すぐ怒る人」は実際よりも自分が賢いと考えていることが判明

この研究では、「怒りやすい人格とナルシシズムが結びついている」とマルシン・ザジェンコウスキー氏は述べていますが、怒りやすさは実際の知力レベルとは関連が認められないため、怒りやすい人=頭が悪いとは言えないということです。

関連記事→自慢話、誇大妄想、共感力の欠如は自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティー障害)の可能性
     かなりヤバい!ナルシストに関する15の事実
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部屋が寒いと女性の認知能力が低下する

部屋が寒いと女性の認知能力が低下する出典:Photo by Public Domain Pictures from Pexels

科学雑誌『PLOS ONE』で発表された論文によると、女性は男性よりも部屋の温度に影響を受けやすく、寒いと認知能力が低下し、温かいと成績やパフォーマンスが男性よりも上がることが分かりました。

研究者たちは543人の大学生の集団テストを実施し、男女それぞれの学生に16℃~32℃の間に設定されたエアコンで冷えた部屋、または暖房が入った部屋のいずれかで、論理的な問題や数学、言語についての問題を解いてもらうことにした。

 その結果、論理課題の成績は全体的に温度変化の影響を受けにくいことがわかった。一方、数学的課題や言語パズルでは、暖かい部屋にいた女子学生の方が労力のパフォーマンス率が向上したことが判明した。

出典:部屋が寒いと女性の認知能力が低下、生産性にも影響を及ぼす可能性(米・独研究)

従来のように、室温を男性に合わせて低めに設定し、女性がひざ掛けや1枚多く羽織るのでいいのではなく、あくまで室温の影響を受けるという意味です。

夏場のオフィスが暑いと男性のパフォーマンスが下がるだろうと思われるかもしれませんが、男性のパフォーマンス低下よりも、女性のパフォーマンス向上率の方が高いとのことです。

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参考:認知機能 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
   認知機能とは | 認知機能の見える化プロジェクト?
   「すぐ怒る人」は実際よりも自分が賢いと考えていることが判明 – GIGAZINE
   部屋が寒いと女性の認知能力が低下、生産性にも影響を及ぼす可能性(米・独研究)
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   複数の精神疾患における記憶力を共通のモデルで予測することに成功―疾患に共通する認知機能低下のメカニズム解明に大きく前進―
   日常生活に困難をもたらすことがある認知機能障害
   精神疾患のデータ|厚生労働省