ジェンダーとメカニズムと偏見 前編

2019年9月25日

ジェンダーとメカニズムと偏見

男女平等とはいいながらも、性質上の性差というものは必ずあり、それをジェンダーという言葉で表します。

それが社会や男女間ではどのように作用しているのか調査結果をもとにご紹介します。
けっして、どちらかの性別を攻撃するという意味の記事ではないので前置きしておきます。

 

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容姿の美しさと仕事の関係

美人な上司は信用されない

美人な上司は信用されない出典:https://pixabay.com/images/id-3190240/

イギリスのタブロイド紙『デイリー・メール』によれば、美人が上司となる場合、男女ともからあまり正直ではなく、信用できないと思われ、解雇されるに値するとも見られていると判明したそうです。
美人上司への不信は根深い性的不安と嫉妬によって動機づけられていることを示唆しています。

美人がこのようなステレオタイプの偏見による昇進に不利になることについて、脳科学者 中野信子氏も言及しています。

外見の良い男性では性的類型化が起これば「男性的」に見られる、すなわち、力強く、職務遂行能力が高く、決断力がある、などとみなされるので、仕事上の評価には外見の良さが有利に働く。

一方、女性はそうではない。「女性的」であることは少なからず消極的であり、堂々としておらず、意欲や決断力にかけ、セクシーすぎる、と偏見を持たれてしまう。あるいは、そうであるべきだと暗黙の圧力が、異性からばかりでなく同性からも加えられる。

そのステレオタイプに当てはまらない、容姿に優れた女性がいたとすると、周りから「性格が悪い」だの「結婚しない」だの「子どもをつくらない」だのと攻撃され、いつの間にかステレオタイプ的にふるまうように社会が彼女を「洗脳」していくのだ。

「美人はほかの人よりも、人間ではなく記号やモノとして扱われる傾向が強くなってしまう。すると、人間ならば保持しているはずの能力に劣ると思われてしまうために、部下や一兵卒としては良くても、管理職やビジネスパートナーとしては適任であるとみなされにくくなってしまう」とする調査結果がある。

出典:女性の容姿への「残酷な心理実験」の結果が示す社会のひずみ

人間は誰しも欠点を持っているもので、他人からもその欠点が見えれば親近感なるものを感じられますが、美人は一見すると欠点が見えないため自分とは違うもの=”モノ”と見られるのでしょうか。

 

1979年にアメリカ・コロンビア大学ビジネススクールのヘイルマン氏とサルワタリ氏が行った調査では、容姿のいい女性は給料のいい事務職で雇用される場合には有利だが、管理職としては不利になる。

また、コミュニケーション能力が必要とされる職種では高く評価されるが、それ以外の決断力を必要とし、強いプレッシャーが掛かっている中、高い指導力を発揮して難局を切り抜けていくといった場面では低評価となる、と報告しています。

しかし、この研究結果と真逆の結果を公表している記事も見られました。

 

美しい容姿は生涯で3600万円得をする?!

美しい容姿は生涯で3600万円得をする?!出典:https://pixabay.com/images/id-1428594/

作家の橘玲 著『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』によると、次のような統計データを挙げています。

(前略)
美人は8%の得、不美人であれば4%の損。具体的に20代女性、平均年収300万円で考えると、美人は年24万円を受け取り、不美人は年12万円のペナルティを支払う計算だ。
(中略)
美形の男性は普通の見た目の男性に比べ4%ほど収入が高いが、容姿の劣る男性の場合には13%の損をするという結果だった。

出典:美人と不美人の「美醜格差」は生涯で3600万円?! 遺伝・見た目・教育・性にまつわる「不愉快な真実」

日本人の多くの認識はこれなのではないでしょうか。
しかし、本書では管理職や一般職と言った役職に関することには触れられていないところを見ると、おそらくこの統計データは役職がない場合の所得の話ではないかと考えられます。

つまり、まとめるとこうなります。

  • 容姿のいい男性 → 役職の有無関係なく有利
  • 容姿のいい女性 → 役職なし → 有利
              役職あり → 不利

 

 

 

男性は女性が肌を露出するほど共感力が下がる

男性は女性が肌を露出するほど共感力が下がる出典:https://pixabay.com/images/id-1246488/

プリンストン大学の有名な研究では、男性にビキニ姿の女性の写真を見せて脳をスキャンすると、男性の脳では、共感性の領域と呼ばれる部位の活動が低くなり、いわば人間ではなくモノを見ているのと同じ状態になったことがわかった。

出典:女性の容姿への「残酷な心理実験」の結果が示す社会のひずみ

なるほど、性犯罪などで女性の人権をムシし、被害女性を責めたりする言動が激化するのはこういうことなのですね。

これはよく覚えていた方がいいですね。
自分はそんな人間ではないと過信するのではなく、脳の仕組みがこうなっているからみんなそうなんだと注意していると抑制されそうです。

 

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