思考がおかしい人の特徴 後編
前回『思考がおかしい人の特徴 前編』で思考がおかしい人の条件をご紹介しました。
今回は、思考がおかしいと感じる人の中には、何らかの疾患や障害である可能性についてお話します。
何らかの疾患や障害である可能性
統合失調症
幻覚や妄想という症状が特徴的で、他人と交流しながら家庭や社会で生活を営む機能が障害を受け、”感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる”ことを自分で振り返って考えることが難しくなりやすい精神疾患です。
他人と交流しにくく、自分のことを顧みれないとなれば確かに思考がおかしいと思われますよね。
人格障害
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ものの捉え方や考え方などが偏りすぎることで日常生活に支障が出る障害のことです。
人格障害の種類をざっとご紹介します。
- 統合失調型人格障害(統合失調型パーソナリティ障害)
- 妄想性人格障害(妄想性パーソナリティ障害)
- スキゾイド人格障害(スキゾイドパーソナリティ障害)
- 演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)
- 境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)
- 自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティー障害)
- 反社会性人格障害(反社会性パーソナリティー障害)
- 回避性人格障害(回避性パーソナリティ障害)
- 強迫性人格障害(強迫性パーソナリティ障害)
- 依存性人格障害(依存性パーソナリティ障害)
- 自己敗北性人格障害(自己敗北性パーソナリティ障害)
- 受動攻撃性人格障害(受動攻撃性パーソナリティ障害)
- 抑うつ性人格障害(抑うつ性パーソナリティ障害)
- サディスティック人格障害(サディスティックパーソナリティ障害)
知的障害
発達障害
脳の発達に欠陥があるので当然と言えば当然です。
発達障害の種類としては次のようなものがあります。
- 自閉症スペクトラム
- 注意欠陥・多動性障害
- 学習障害
知的発達に大きな遅れはないのに、書く・読む・聞く・話す・計算するといった行動の得意不得意の差が大きかったり、ある特定分野に偏りが見られたりすることが多いです。
脳器質性精神障害
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内分泌疾患などの結果として脳機能に影響を与えるものや脳外傷や脳梗塞などのように、直接脳そのものを障害するものを総称します。
気分障害
- うつ病性障害
- 双極性障害
気分が正常の範囲を超えて高揚したり、落ち込んだりすることが、一定の期間継続するものです。
おかしいと感じるのは高揚しているときが多いかもしれませんね。
強迫性障害
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強い不安やこだわりによって、自分でも考えてもしょうがないことだと分かっていても、そのことが頭から離れない、分かっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも支障をきたしてしまうことを言います。
他人から見ると自閉症スペクトラムとの違うが分かりにくいかもしれません。
- 確認行為(確認強迫)
- 数唱強迫
- 保存強迫
- 縁起恐怖(縁起強迫)
- 自殺恐怖
- 疾病恐怖
- 被害恐怖
- 加害恐怖
- 不完全恐怖(不完全強迫)
- 不潔恐怖・洗浄強迫(潔癖症)
これだけ脳の障害や疾患があり、さらにそこまではいかないものの常軌を逸した脳の働きをする人を合わせると、思考がおかしい人は決して少なくないと思えます。
そうなるとこの人はおかしいと思って避けるよりも、受け流してしまう方がいいかもしれません。
参考:思考面の症状|家庭の医学|時事メディカル
『新版 “思考停止人生”から卒業するための個人授業』
統合失調症|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
うつ病|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省
気分障害|慶應義塾大学病院 KOMPAS
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