爪を噛む、髪をひっぱるのは、強迫性障害の可能性大
爪を噛んだり、髪を触ったりといった無意識の反復行為をしてしまうことはありませんか。
自分はそういったクセがなくても、周りの人で見たことがあるでしょう。
爪を噛む人は、子どもの頃の甘えたい心理が抜けない人だと思われがちです。
髪を触る人は退屈だったりと、触り方によってその心理の意味が少しずつ違いがありますが、中には自分の髪をひっぱる人もいます。
そんな人は実は、強迫性障害の可能性があります。
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原因はストレスを感じている
爪を噛む行為や、髪を強くひっぱったり、ひっぱりすぎて抜いてしまう(抜毛行為)のは、不安や緊張などストレスを感じており、一種の自傷行為を繰り返す”強迫性障害”と言われています。
カナダにあるモントリオール大学の精神医学教授キーラン・オコナー氏らが行った研究では次のような調査をしました。
48人を対象に、飽きるような質問、罪悪感を感じる質問、イライラするような質問、不安になるような質問をした。その後、リラックスできる状況、ストレスを感じる状況、フラストレーションをためやすい状況、飽きてしまう状況の下に参加者を置いて様子を観察した。
参加者の半分が、爪を噛むなどの反復行為を日常的にする人たちで、残りはしない人たちだったが、実験の結果、反復的な行為をする人はストレスを感じたりフラストレーションが溜まったりすると、そういった行為をしたいという欲求に駆られやすいことがわかった。しかし、リラックスできる状況では、その欲求を感じなかった。
爪を噛んだり、髪を抜くことを繰り返す人の性格的特徴を分析
先述の実験結果からも、オコナー教授は以下の性格である可能性が高いと分析しています。
完璧主義といえば、不安を感じやすい性格の代表格で、精神疾患になりやすいことでも有名です。
そして、自殺者の半数が完璧主義者だということを織り込めば、爪を噛んだり、髪をひっぱったり、抜いたりすることは序の口と思えます。
完璧主義でないといても、このような行為は不安、緊張、ストレスを感じており、それを和らげるための反応だということです。
爪噛みが行き過ぎると…
爪噛みを続けていくと、当然爪がなくなっていきますし、周りの皮も一緒に傷つけることになり、これを咬爪症(こうそうしょう)といいます。
また、爪を噛むことで爪がガタガタになり、その指で体のどこかをひっかいてしまったりと2次被害を引き起こすこともあります。
出典:咬爪症(爪噛み症)
髪をひっぱり続けると…
髪を強くひっぱるということは、毛根に負荷がかかりいずれは抜けてしまいます。
しかも、このクセを持つ人はひっぱる箇所がだいたい決まっています。
すると、通常一日に自然に抜ける毛量+引き抜かれる髪で、その部分の髪の毛が薄くなります。
または、ひっぱった結果で抜けてしまうではなく、最初から抜く目的の行為という場合もあるため、ひどい場合は、髪が生えてこなくなります。
これを抜毛症(ばつもうしょう)と言います。
抜毛症になりやすいのは、第一子で20代までの女性が多いようです。
出典:wikipedia
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どちらも、異常であることは変わりありませんが、咬爪症の方が比較的目にする機会があるからか、個人的には抜毛症の方が精神を病んでいる気がします。
咬爪症は父親や電車で見かける男性が、よく爪を噛んでおり画像のような爪をしているので男性に多いイメージです。
ご紹介したような症状を抱えている方、ストレスをため込みやすい体質なので、上手くストレスを発散する方法を身につけましょう。
参考:抜毛症の原因・治し方・対策…髪の毛を抜く癖が重症化
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