潔癖症患者のこだわり方が異常な生活を公開! 前編
以前、強迫性障害について取り上げましたが、実際の強迫性障害の人の生活とはどんなものなのかはあまり知られていません。
なぜなら、患者本人がその症状が異常だと気づいているため隠しているからです。
今回は強迫性障害の中では比較的多いとみられる潔癖症の人の生活をご紹介します。
潔癖症患者の症状例
潔癖症になって20年以上のdaiさん(仮)は実家暮らしの会社員です。
まず症状レベルは以下の通りです。
- 公共のもの全般に触れたくない
- 触れた場合、洗えるときはトイレなどで洗い、洗えないときは帰宅時に必ず洗う
- 公共のものに触れていいのは衣服や手など洗えるものが望ましい
- 髪の毛などすぐに洗えない箇所に触れられると嫌
- 座敷など靴を脱ぐ場所が嫌い
- 靴を脱ぐときは靴下を重ね履きして靴を履くときに一枚脱ぐ、もしくは脱いでもいいようの靴を作っておく
- 鞄の中のものは基本外に置かない
- 基本は外のものは利き手で触り、鞄の中のものや顔や髪などは利き手でない方で触る
- 両手を使わないといけないときは使うが、終わればせっけんで洗浄
- ヘッドレストには頭をつけないようにする
- 会社の受話器を耳につけた後は、耳を洗う
- かばんや郵便物などは決まった場所に置いて、家のものはそこには置かない
- 家族は普通なので、家の中でも座布団やベッドなど以外ではスリッパを脱げない
- ショッピングでは試着はしない
- 服やクッションなどを買った後は、使う前に洗濯
- 洗えないものを買ったときは除菌シートで拭く
ざっとこの人の症状を洗い出しましたが、もっと細かいところまであります。
キリがないので、daiさん(仮)の一日の過ごし方を追ってみましょう。
朝:出勤の用意~出社
寝間着から洗い立ての洋服に着替え、歯磨きや洗顔は普通に行います。
ただし、洗面台でも触れるのは蛇口のノズルのみ。
朝食にはパンとフルーツを食べるため、まず個装のパンを取りやすいように開けてテーブルに置きます。
そして、フルーツを取り出して皮をむくタイプのフルーツを洗剤で洗ってお皿に盛り、テーブルに置きました。
フルーツも取り立ては農家の人に触られていますからね。
そしてパンの袋を触った自分の手も一緒に洗う一石二鳥ぶり。
次に朝食ですがあらかじめ封を開けてあったパンは袋の外側(不特定多数が触れる側)に触れないようにパンを出して食べ、二度と袋には戻しませんでした。
着替えはやはり独特です。
パンツは使用済みなので例の置き場所に置かれており、そこで履き替えているようです。(覗いていません)
その他の身だしなみは特に変わったところはないように見えます。
スリッパを脱いでダイレクトに靴をはき、家を出ました。
電車の中も特に不審な行動は見えませんが、さりげなくかばんや定期、つり革など外界との接触のあるものは右手で、スマホは頑なに左手で、特に頭に触れる可能性のある物に対してはかなり注意しているようでした。
言われないと気付かず、ちょっと人との接触に敏感かなくらいです。
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