エキセントリックな外見、場違いな言動、幻想を信じる人は統合失調型パーソナリティ障害(統合失調型人格障害)の可能性
場違いでエキセントリック、幻想を信じやすい3拍子揃っている人は統合失調型パーソナリティ障害(統合失調型人格障害)かもしれません。
統合失調症と名前が似ているため、しばしば混同されがちですが実は違うのです。
今回は統合失調型パーソナリティ障害(統合失調型人格障害)についてお話します。
統合失調型パーソナリティ障害(統合失調型人格障害)の特徴
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- エキセントリックな思考、行動や外見
- 特殊能力やオカルトなど現実離れしていることを信じやすい
- 他者との親密な関係を築きにくく、本人も望んでいない
- 場違いな服装、言動、感情
- 奇妙な言い回し、話の脱線、間延するなど独特な話し方
- 他の人格障害よりも遺伝の確率は高い
変わった人であることは見た目や行動に現れるため、他人から見てすぐに分かりやすいので、避けられやすいですが、ナルシスト(自己愛性人格障害人格障害)やサイコパス(反社会性人格障害)ほど周りに大きな被害はありません。
統合失調型パーソナリティ障害は通常の場合、統合失調症や他の精神疾患の症状が現れることはほとんどないと言われています。
有病率は世界人口の0.6%~4.6%と報告されています。
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統合失調症との違い
統合失調型パーソナリティ障害は「統合失調症」と名称が似ており、他者からは統合失調症に似た症状が見られるためこのように呼ばれているようです。
統合失調症は下記のような脳の病気と認識されています。
大脳皮質は知覚・記憶・言語・判断・認知などの高度な精神活動を担当しています。 大脳辺縁系は情動や本能などの働きに重要な部位です。 統合失調症では大脳皮質や大脳辺縁系あるいは視床などの機能が、様々なかたちで障害されているのではないかと考えられています。
出典:1.統合失調症は脳の病気です
統合失調症の特徴
陽性症状
- 妄想
- 幻覚
- 思考障害
陰性症状
- 感情の平板化
- 思考の貧困
- 意欲の欠如
- 自閉(社会的引きこもり)
認知機能障害
- 記憶力の低下
- 注意・集中力の低下
- 判断力の低下
特徴を見ているとうつ病に近そうに思えますが、実際に第三者の視点で見ると統合失調型パーソナリティ障害と似ているのでしょうね。
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ICD-10の判断基準
- 不適切な、あるいはぎこちない感情(患者は冷たくよそよそしく見る)。
- 異様な、奇異な、あるいは風変わりな行動や容姿。
- 他者との疎通性の乏しさ、および引きこもって人付き合いしない傾向。
- 本人の所属する文化的規範にも矛盾し、行為に影響を与えるような奇妙な信念や神秘的考え。
- 猜疑的、妄想的観念。
- しばしば醜形恐怖的、性的、あるいは攻撃的内容を伴う、内的抵抗のない強迫的反復思考。
- 身体感覚的(身体的)錯覚などの諸錯覚、離人感あるいは現実感喪失を含む異常知覚体験。
- 奇妙な会話やその他の仕方で表現され、著しい滅裂はないが、あいまいでまわりくどく比喩的で凝りすぎた常同的な思考。
- 強度の錯覚、幻聴等の幻覚、および妄想様観念を伴う精神病様エピソードが時折、一過性に通常外的誘発なくして生じる。
出典:統合失調型障害
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パーソナリティ障害のA群(奇異型)における、「妄想性」「スキゾイド」「統合失調型」でスキゾイドと統合失調型は外見や言動がかなり奇怪なため周りの平凡な人から遠ざかられがちと考えられますが、本人が孤独を望む傾向が強いため、あまり他者には実害がないように思えます。
どちらかと言うと本人が社会、環境の中で生きづらさを感じていることが問題でしょう。
おひとり様へのサービスが増えてきたとは言え、社会生活を送るには一人を好む人にはまだまだ生きにくい社会ですね。
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