[恐怖症注意]集合体恐怖症、ピエロ恐怖症って?!一風変わった恐怖症一覧!①
恐怖症とは、ただ怖いから目をそらしたり逃げるだけではなく、不快感はもちろん、めまい・吐き気を催し、ひどい場合はパニック発作を起こすこともあります。
それゆえに日常生活では、恐怖の対象を避ける工夫をしていることも含めて”恐怖症”と言われるのです。
集合体恐怖症、ピエロ恐怖症など世の中にはさまざまな恐怖症がありますが、今回はあまり見られない一風変わった恐怖症をご紹介します。
※2017年3月29日公開の記事に追記したものです。
トランスフォビア
性同一性障害やトランスジェンダー(自分の性を身体的性別と反対の性ととらえる人)に対して偏見や嫌悪を持っていることでかかる恐怖症です。
性同一性障害やトランスジェンダーから見れば、ただの偏見する人に見えますが、偏見が行き過ぎて被害者的になってしまうのですね。
集合体恐怖症(トライポフォビア/ぶつぶつ恐怖症)
集合体=多数の物が密集していることに対して強い恐怖を感じることです。
例)
- イクラ
- ハチの巣
- 蓮の花
- いちご
など
無限恐怖症(アペイロフォビア)
無限恐怖症は”永遠”に対して恐怖を感じ、特に”死後の生”が永遠に終わらないことで、生が永遠に続くと思っているのです。
米メイソン大学のマーティ・ウィーナー教授によると、「長期的計画」を司る前頭葉は成長過程の最後期に発達するため、幼少期に入ってから、たとえば「いつか大人になる」といった漠然とした理解が芽生え、それと同時にアペイロフォビアを発症するようになるという。
「アペイロフォビアでは、死後にも永遠に生きると“理解”するようになり(もしそう信じるとしたらですが)、その状態を頭の中でシミュレーションしても“永遠”を未来へ投射する方法がないことに気付きます。この経験が不安を煽るのです。
この不安感は、成長や加齢、死に対する感情とそれほど違うものではないでしょう」(ウィーナー教授)
出典:【奇病】無限恐怖症「アペイロフォビア」がヤバすぎる! “永遠”を考えただけで錯乱、たった1つの治療法とは?
凄まじい想像力!
同時に頭脳明晰な人がかかりそうです。
孤独恐怖症(モノフォビア)
他人との関係はもちろん、家族や友人と一緒にいても常に孤独を感じ、その状態に恐怖を感じることを言います。
孤独な人は寿命が短くなるという研究結果から鑑みればある意味正常かもしれません。
イスラム恐怖症
世界でさまざまなテロ行為をしており、外見にも特徴的なイスラム教やムスリム(イスラム教徒)に対して偏見や恐怖を感じることです。
過激な信者は一部とはいえ、被害者も多くイメージが強烈なものだと考えると無理ないのかもしれません。
歯科治療恐怖症
過去の歯科治療での不快な経験が原因で、治療行為や歯科医院にたいして過剰に恐怖を感じてしまうことを言います。
子どもが歯医者に行くのを嫌がるという光景は見慣れたものですが、それが原因で大人になっても歯の治療ができなくなるのは大変です。
関連記事→片側ばかりで噛む「偏咀嚼」の弊害とは?
効果音恐怖症
突発的な音、大きな音、何の音か分からない音などに対し、異常なまでの恐怖感や不安感、不快感などが出る症状です。
例)
- 打ち上げ花火
- 雷
- 風船が割れる音
- クラッカー
など
植物恐怖症(ボタノフォビア)
植物に対して異常な恐怖を感じることを言いますが、その範囲はさまざまで、森林などの自然に囲まれて恐怖を感じる人もいれば、プランターや花束など生活内で扱われる少量の植物でも発症する人がいます。
類似で”花恐怖症”があり、同じような状況だといえます。
水恐怖症
わたしたちが生きるには、絶対になくてはならない水が怖いというものです。
海やプールに入ることが怖くてできないというのはもちろん、水で顔を洗うことができないという人や、シャワーや湯船につかれないという人までいます。
または、お湯は大丈夫だけれど水はダメという、発症していない人からすると理解しがたい症状も見られます。
その理由も、お風呂ではおぼれたことはないけれどプールや海でおぼれたなどのトラウマになった状況と深く関わりあるようです。
仕事恐怖症
職場環境、解雇の可能性、仕事の能力、人間関係など、仕事や就職活動その他仕事に関連することに不安と恐怖を感じる症状のことです。
まだまだ先進国の中では労働環境が悪い日本にはこの恐怖症の人は多そうです。
退職の後、転職活動になかなか乗り出せないのも、これが関係している人も多いのではないでしょうか。
失敗恐怖症(敗北恐怖症)
誰でも失敗することは怖く避けがちですが、失敗恐怖症は子どもの頃の失敗によって周囲の人から冷やかしなどで恥をかかされたことで、その後の人生で挑戦できなくなるような一例があります。
行動するときは、本人が絶対に上手く行くと確信しているときしか実行できない傾向にあります。
着ぐるみ恐怖症
キャンペーンやアミューズメントパークなどにいる着ぐるみに対して異常な恐怖を示します。
小さな子どもが好きな着ぐるみですが、たまに怖くて泣いてしまう子どもがいます。
たいていが、大人になれば慣れてしまい恐怖心もなくなるものですが、大人になっても恐怖心を持ち続けることが原因と考えられています。
風船恐怖症
風船は子どもが好きなものですが、いつ割れるか分からず、気を許したときに大きな音で割れるのではないかという不安から恐怖心を持つようになります。
その結果、風船を見たり触ることにも恐怖を感じるようになるようです。
風船恐怖症の人は『効果音恐怖症』からの併発とも考えられます。
関連記事→[恐怖症注意]集合体恐怖症、ピエロ恐怖症って?!一風変わった恐怖症一覧!①
食物恐怖症
人間は本能的に食べ物を欲するようにできていますが、食物恐怖症患者は生存するための本能のうちの食べることに恐怖します。
健康な生活を送るためには恐怖を乗り越えなければならないのです。
原因としては、食事中に喉を詰まらせるなどの経験がトラウマとなるケースが見られるようです。
ひざ恐怖症
英南部のハンプシャー州ゴスポートに住む25歳のサラ・リスターさんは、11歳のとき、自宅で父親が転落事故を起こし、ひざを脱臼している様子を見てショックを受けてしまった。それからというもの、リスターさんはひざに対して極度の恐怖心が芽生え、人から自分のひざを触られそうになったり、ほかの人のひざと接触しそうになると、たちまちパニック状態になってしまうそうだ。
出典:父の脱臼を見て「ひざ恐怖症」に、14年間ひざに極度の恐怖心抱く女性。
体の一部に対する恐怖症が散見し、自分にもある部位をなぜ怖がるのか不思議に思うこともあるでしょう。
おそらく体の一部に対する恐怖症の人は、自分または他者がその部位を痛めた、または痛めた瞬間目撃したことに衝撃を受け、そのできごとを思い出させることがあることで恐怖症に陥るケースが多いと思われます。
脂肪恐怖症
健康志向の世の中になっているため、肥満になることはどんなに怖いことかを述べる番組が多いです。
脂肪=肥満というイメージが一般にも広がり、”脂肪を摂ることは太るから悪いこと”と思っている人も少なくないため、脂肪が含まれる食べ物を避けようとします。
関連記事→肥満に関する12の事実
肥満は脳に問題があるという様々な研究結果
意見恐怖症
自分のことで周囲の人から批判的な意見を言われることに恐怖します。
誰でも自分を批判されることは避けたいですが、そんな比ではなく、自分のプライバシーに踏み込まれることに不快感と恐怖感を持ちます。
神経質だったり、引っ込み思案な人がなりやすく、この苦痛からうつ病になることもあります。
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