毒親の特徴①~子どもに虐待をする、子どもを支配する~
毒親は、親が子どものことをどう思って接しようと、子供の性格や人生に多大な悪影響を及ぼし不幸になる育て方をする親のことです。
今回は毒親の特徴についてお話しします。
子どもに虐待をする
身体的虐待
一番表に露見しやすい、身体への暴力で以次のような例をいいます。
- 殴る
- 蹴る
- タバコの火を押しつける
- 投げ落とす
- 熱湯を浴びせる
- 首を絞める
- 冬季に寒い戸外に閉め出す
など
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性的虐待
わいせつ行為を強要する、場面を見せるなど精神的苦痛を与える行いです。
育児放棄(ネグレクト)
子どもに関心を持たず、親として手助けしなければならない義務を怠ることです。
- 充分な食事を与えない
- 放任
- 病院に連れていかない
- 汚れたまま放っておく
- 子どもの存在を無視する
など
心理的虐待
子ども時代に心を病むだけでなく、成長後にもあらゆる精神疾患、人格障害などが現れ、他者と関係を築けないなどの後遺症を残します。
例えば以下のような親の言動が子どもの心を傷つけます。
- 否定する言葉や態度
- 無視する
- 兄弟によって扱いを変える
- 他者と比べる
- 暴言
- 言葉によって辱める
- 蔑む
など
虐待の結果
これらの虐待は子どもの脳の成長を止め、虐待されていない子どもに比べて脳が小さいことが分かっています。
- 人間関係など日常生活上のストレス
- 虐待
- 両親の喧嘩の目撃
現代ではストレスがすべての体調不良・精神障害につながると言われています。
特にストレスと言うと連想されるのが一番上の人間関係だと思いますが、下の二つは特に深刻です。子どものころに虐待や体罰を受けると脳の一部が委縮し、精神的な発達にも悪影響を及ぼすという。福井大学「子どものこころの発達研究センター」の友田明美教授と米国ハーバード大学医学部のM・タイチャー(Martin H. Teicher)准教授らはさらに、両親間の暴力、暴言などの家庭内暴力(ドメスティック・バイオレンス、DV)を日常的に目撃していただけでも大脳の視覚野の一部が委縮するという研究結果をまとめ、米国のオンライン科学誌「プロス・ワン(Plos One)」に掲載した。
出典:DV目撃で子どもの脳委縮
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子どもを支配する
毒親は自分と子どもが別の人格を持つ人間だと思っていません。
むしろ自分の人生の2週目のように思っている節が見えます。
そのため、ある程度成長した子どものことにもあれやこれやと口出し、自分の思う通りにしようとします。
過干渉・指示・監視
- 子どもが言いにくいであろうことでも詮索する
- 人間関係に口出しをする
- 行動を逐一報告させる
- 好きな服装や髪形にさせない
- 待ち伏せ
- 進路など重要な決定を子どもに任せず親が決める
- 子どもの好みや意見を認められない
など
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プライバシーの侵害
- 学習机の引き出しなど、触れられたくない場所を勝手に探る
- お風呂やトイレ時に入ってくる
- 子どもの携帯を盗み見る
- 独立した子どもの家に侵入
など
支配の結果
- 消極的な性格
- 自立できない
- すぐに諦める癖がつく
- 神経質になり、不安障害になる可能性
- 自分で決断できない
- 依存心が強くなる
- 他人と自分の境界線を理解できなくなる(人格障害)
- 引きこもりになりやすい
など、子どもは上記の様な性格に育ちやすくなります。
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