不安や心配が半年以上続いたらが目安。全般性不安障害(GAD)とはどんな病気?
あなたは普段の生活で、常に強い不安や心配を抱えて夜も眠れなくなったり、精神や体の調子を崩してしまい、日常生活に支障がありますか?
その状態が半年以上続いているのなら、全般性不安障害(GAD)の可能性があります。
今回は、日常が心配事に支配されている全般性不安障害(GAD)についてお話します。
全般性不安障害(GAD)とはどんな病気?
自分ではどうしようもなく、「~になったらどうしよう」とさまざまな心配や不安を感じてしまい、社会的にも日常的にも支障をきたしていることが、半年以上続いている状態を言います。
アメリカでは一生のうちに一度以上、この病気にかかっている率が5.1%、イギリスでは5.7%と決して珍しくありません。
また、女性は男性より1.5~2倍発症しやすく、若い人に多い病気なのです。
女性に多い理由として、以下のことが考えられます。
女性は、幸せホルモンであるセロトニンの分泌が少ないため、不安やストレスがたまりやすくなっています。
出典:男女の違いは脳が原因! 後編
治療の一環としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や抗不安薬が使われることがあるのは、このためと言えるでしょう。
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こんな人が発症しやすい
全般性不安障害に特化して発症しやすい性格はありませんが、不安障害などになりやすい人は、全般性不安障害も併発する傾向にあるため、強いてあげるならば以下の条件の人です。
- 女性
- 人見知り
- 内気
- はにかみ
- 引っ込み思案
- 神経質
- うつ病など他の精神疾患患者
- 親がうつ病など他の精神疾患患者
など
特に他の不安障害を発症している場合は、併発する可能性が高いのだそうです。
精神的症状
- 警戒心が増す
- 落ち着かない
- 集中できない
- 注意散漫
- 記憶力の低下
- 根気がなくなる
- 刺激に対して過敏になる
- 怒りっぽくなる
- 人に会うのが煩わしい
- 些細なことが気になる
- 杞憂が増える
など
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原因不明の身体的症状
- 寝つきが悪く、途中で起きてしまう
- 疲れやすい
- 頭痛や頭が重く感じる
- しびれ感
- 肩こり
- 筋肉の緊張する
- ふるえ
- もうろうとする
- めまい
- 手足の冷えや熱感
- 動悸
- 冷汗
- 赤面
- 息苦しい
- 喉のつかえ
- 吐気
など
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もし、慢性的に心配性で原因不明の不調がある場合は、内科ではなく”心療内科・精神科”を受診しましょう。