ぼっちとは違う?一匹狼の心理
一社に必ずいる一匹狼な人。
いつも一人で行動し、仕事以外の話はせず口数も少ないため怖そうなイメージを持たれることが多いでしょう。
グループ所属の人々からすると、協調性も面白みもないはみ出し者――いわゆる「ぼっち」とバカにされたりもします。
確かにそんな人もいるかもしれませんが、あえて職場は一匹狼のスタンスを取っている人もいるのです。
今回はそんな、良く言えばミステリアス、悪く言えば何を考えているか分からない一匹狼の心理をお話します。
一匹狼はビジネスライクな人が多い
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一匹狼タイプはビジネスライクで仕事のオン・オフがはっきりしている人が多い傾向にあります。
ビジネスライクとは
仕事とわりきって能率的にするさま。事務的。職業的。
出典:大辞林 第三版
つまり、会社には仕事をしに来ているという意識が強く、そこには仕事での共同作業以外に群れる必要性を感じられず、仕事が終われば拘束されることを嫌うのです。
多少は集団行動をしておいた方がいいことを知っていますが、会社組織の中にはだいたいの場合、派閥や職場いじめのような人間関係の摩擦があります。
また、その人間関係が仕事にも影響し、本来の業務よりも疲労します。
それが原因で、仕事のパフォーマンスを下げることに一匹狼の人は気づいているのです。
そのような暇があるならば、終業後に勉強をしたりリフレッシュしたりと有意義に過ごした方が、また仕事のパフォーマンスがよくなることも知っています。
そのため、最初から人間関係の摩擦を避け、効率的に仕事を進めるためにあえて一匹狼でいるのです。
成功者には一匹狼が多い?
千田琢哉氏著の「友だちをつくるな」によれば、以下のように書いています。
群れというのは、偽物の人間関係の極致だ
孤高に生きろ!
成功する者は群れたりしない
なかなかに極論な気もしますが、一理あると思います。
簡単に言うならば、自分にとって有害な人付き合いがあって、そんな人たちと群れることによって自分も引きずり込まれていくということだと思いました。
一匹狼の人はそのことを熟知して回避しており、さらに仕事に真摯に打ち込んでいる節が見られるため、やはり成功していくのでしょう。
そんな一匹狼の人はどんな人に多いのでしょうか。
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一匹狼に多い特徴
たいていのことは一人でできる
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一匹狼の人は大抵の行動を一人で行うため、自然と色々なことをできるようになります。
できないことでも簡単に人に頼らず自力でできるようになってしまうので、努力が日頃から身についています。
連携よりも個人プレイの方が実力を発揮できる
他の人より物事を考えて進めていくため、他人と連携して作業するときは足を引っ張られると感じることがあるようです。
そのため、自分一人で作業した方が効率的に思うのです。
寡黙な傾向にある
普段から一人でいることが多いため、必然的に口数が少なくなります。
しかし、話すことが嫌いではない人も多いので、意外と話しかけてみると近寄りがたい印象は薄れるかもしれません。
自分の時間を大切にする
前述したように、一匹狼の人は有害な人間関係に時間を割くのを回避しています。
そのような時間があるなら、自分の好きなことに使いたいと思っており、考え事をしたり感性を磨いたりして過ごすことを優先します。
よく思考している
自分の時間を大切にしているため、日頃から様々なことを考えています。日常的なことから哲学的なことまで、幅広く考えていることがあるため、クリエイティブな思考を持っていたりします。
感受性が豊か
よく思考しているため、周りのできごとにも敏感です。
またこのような人は繊細なことが多いので、印象とは真逆に傷つきやすかったりします。
大勢は苦手
もともと大勢で集まることが苦手なので、人数が増えれば増えるほど居心地が悪くなります。
そのため、極力一人か少人数でいようとします。
静かな場所が好き
人が大勢いるにぎやかな場所は、感受性が豊かな一匹狼には刺激が強いため、静かな場所にいることが多いです。
いじめのターゲットになることも
ほとんど一人行動なので、横のつながりを持ってなく、また上司のお気に入りのような後ろ盾を持っていない場合があります。
そういったとき、前回にお話した、おせっかい、干渉、口出しする人などのグループで行動する人たちが目をつける可能性があります。
彼ら彼女らは、一匹狼を単なるぼっちとみなし、いじめても他の誰かに影響のない人であると判断してターゲットにし、自分たちが強者であると優越感に浸りたいのです。
これを防ぐには管理職など、その組織で力のある人を一人でもバックにつけておきましょう。
一匹狼にはなかなかハードルが高いかもしれませんが、仕事場を少しでも快適な空間にするためには必要ですので頑張りどころです。
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職場では様々な立場があり、その立場によって見え方が違います。
一匹狼の人は、「泥沼の人間関係に巻き込まれないためにビジネスライク」に徹していても、集団を重んじる人たちからすれば「協調性のない空気が読めない人」という見方をされます。
一匹狼=自己中心的 という方式で見ている人もいるかと思いますが、本当の自己中心的な人は周りを巻き込んで、自分の思う通りに物事を進めようとします。
そうしようとしないということは、周りを巻き込まないように、また自分も巻き込まれないようお互いの距離を考えているということなのです。
実は他者への気遣いもできる人が多く、それゆえに集団の中では生きにくさを感じているということです。