男女の違いは脳が原因! 前編
男性と女性では、なぜこんなにも感じ方、考え方、行動が違うのかは両者にとって永遠の謎だと思います。
しかし、この謎は男女で脳の構造が異なるため生じていることが有名になってきました。
今回は改めて、男女の脳の違いについてお話します。
※この記事は2016年7月20日に掲載した記事を加筆・修正しました。
右脳と左脳の役割をおさらい
左脳 | 人間的な脳→思考、論理、文字、言葉、計算 |
右脳 | 動物的な脳→五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)、知覚、感性、空間分析 |
コミュニケーション能力
やはり男女で如実に違いを感じるのはコミュニケーション能力です。
1日に話すワード数は、男性は7,000語であるのに対し、女性は20,000語と約3倍も違います。
これは右脳と左脳をつなぐ脳梁という神経線維の束が、女性の方が太いからです。
女性は脳梁が太く、左右の脳の情報を使って言語化するので、情報も感情もない交ぜになった状態で話すことが多いため女性の方がよくしゃべる人が多いということです。
一方男性は、ほとんど言語中枢がある左脳だけを使って理論立てて会話をしてしまうため、男性が女性に口喧嘩で負けてしまうという理由も分かりますね。
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男性は表情を読み取るのが苦手
また、女性は相手の表情を読み取ることにも長けています。
女性は子育ての際に、赤ちゃんの表情で何を求めているのかを素早く読み取って対処することが求められるために身についたとも言われています。
例えば、女性が男性からセクハラをされても最初は笑顔でやんわりと断ることが多いでしょう。
女性同士ならばこの時点で相手が嫌がっていることが、表情(心からの笑顔ではない)や声のトーンなどから分かります。
しかし、男性は女性が笑っているから大丈夫と判断し、なおもセクハラを続け、しまいには「お断りします!」と怒りの表情で拒否されてはじめて分かるのです。
男性からすると、笑顔だった女性がいきなり怒り出したように見えるため、女性を感情的・情緒不安定のように評する一端はこういった原因があると思われます。
このため、コミュニケーションでいえば、相手の表情を読み取りながら言葉で感情を伝えるのが得意な女性の方が優位性があるといえます。
「シングルタスク」と「マルチタスク」
先ほど左右の脳を繋ぐ脳梁が太いため、バランスよく左右の脳を使うことができると説明しましたが、複数のことを同時に進行できる「マルチタスク」もこれが理由です。
女性は、電話を受けながら同僚に資料を渡したり、ジェスチャーで何かを伝えたりしているところを見たことはないでしょうか。
こういったことができるのは、左右の結束が強いからなのです。
男性は、一つのことに集中して物事を進行していくため、途中で話しかけられるものなら、その業務が止まってしまいます。
一見効率が悪いように思われますが、何か一つのことに打ち込み結果を出すような、研究や分析をする科学者や研究者には男性が多いです。
なので、寝食も忘れて何かに集中するということは、男性にしばしば見られますが、左脳と右脳をバランスよく使っている女性にはあまり見られない現象のようです。
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空間認識能力
出典:https://pixabay.com/images/id-1023846/
ある調査によると、男と女にある建物の設計図を見せたところ、男性の場合はある決まった場所が集中的に働いているのに対し、女性の脳が働いている場所はこれといって決まっていなかったそうです。このことから、男性は空間把握がうまくできるが女性は余りうまくできないといわれています。
出典:男と女の脳の違い
男性は地図を読める人が多いのに対し、女性は地図を読み取ることが一般的に苦手とされます。
ちなみにわたしは女ですが、地図が読める方なので必ずしも当てはまるということではなさそうです。
また、周囲の空間状況を瞬時に判断しなければならない乗り物の運転は、男性に向いている傾向にあります。
運転手に男性が多いのもこのためでしょう。
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ここまででも、異性の脳の違いがかなりあることが分かりますね。
次回も、男女の脳の違いを取り上げていきますので、お楽しみに!
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