経営者や役員になる人ほどサイコパスの傾向
前回『お金持ちはモラルもマナーも悪いという研究結果』という記事を記載しました。
世間では「お金持ち=社会的地位が高い」とも理解されていますね。
今回は、社会的地位が高い――経営者や役員の立場の人ほどサイコパスである傾向があるというお話をします。
サイコパスの特徴
- 口達者で一見、魅力的
- 非常によく嘘をつく
- 同情を引こうとする
- 無責任
- 問題行動が目立つ
- 衝動的に行動する
- 責められると逆ギレする
- 感情が浅く思いやりが無い
- 刺激を求める
- 自尊心が高い
- ずる賢こく人を操ろうとする
サイコパスの割合は、最高経営責任者(CEO)が最も多い
機関誌『Journal of Forensic Psychiatry and Psychology(司法精神医学と法心理学)』に発表された論文によれば、サイコパスの一般人口に占める割合は約1%であるのに対して、企業経営者や上級管理職のなかではその割合が約3%と高くなるという。
(中略)
ちなみに、『サイコパス 秘められた能力』の著者である英オックスフォード大学の心理学者ケヴィン・ダットンが2012年にイギリスで行った調査によると、サイコパスの多い職業の1位は企業経営者(CEO)だった(2位は弁護士、3位がテレビ・ラジオなどのメディア関係者)となっている。サイコパスが多い職業トップ10(英国調べ)
1位:最高経営責任者(CEO)
2位:弁護士
3位:メディア(テレビ/ラジオ)
4位:販売員
5位:外科医
6位:ジャーナリスト
7位:警察官
8位:聖職者
9位:シェフ
10位:公務員
出典:経営者や上級管理職ほどサイコパスの割合が高くなる傾向。サイコパスの多い職業トップ10(英研究)
上記のサイコパスが多い職業トップ10のラインナップを見ると、人の感情を切り離し、客観的な判断が必要な職業に多いように思われます。
個人よりも組織に所属している人の方が非情な決断をしやすいため、フリーランスのような個人事業主ではなく、組織の中の経営者や役員の方がサイコパスの傾向にあることが分かります。
役職的に経営者や役員は責任を取る立場のはずですが、サイコパスの特徴から鑑みるに、ほとんどの経営者は社内で不祥事が起きた場合でも、責任を取らず部下に責任をなすり付ける可能性が高いのかもしれません。
また、嘘をついて従業員を働かせ、会社に利益がないと悟ると容赦なく従業員を切り捨てる判断ができると解釈できます。
お金持ち≒サイコパス?
冒頭で「世間ではお金持ち=社会的地位が高いとも理解されています」と話しました。
社会的地位が高い人になるほどサイコパスの割合が増えるということは、お金持ちになるほどサイコパスの割合は増えるのでしょうか。
これについては完全にそうであると言いきれません。
しかし、お金持ちの多くはマナーやモラルが悪いという特徴を言いかえると、サイコパスの特徴である「問題行動が目立つ」「感情が浅く思いやりが無い」「自尊心が高い」などが当てはまるように思います。
つまり、
サイコパスは口がうまく、人を騙して操る
↓
人を利用して地位を上げていく
↓
地位が上がると収入が増える
↓
結果、お金持ちになる
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このように、完全に お金持ち=サイコパス という方式にはならないでしょうが、完全に切り離せないものだともいえます。
世の中にはたくさんの人に信頼され、本当に仕事ができ、運がいい人がお金持ちになることもあるでしょう。
ですが、そんな割合はお金持ちの中でもほとんどいないのではないでしょうか。
むしろ、上の方式でのし上がる人の方が多いと考えられます。
それが、サイコパスの割合は、最高経営責任者(CEO)が最も多いという根拠に基づいた結果なのではないでしょうか。