おすすめの少年・青年漫画をご紹介!
おすすめの少年・青年漫画をご紹介します。
虐殺ハッピーエンド
「人を殺さないとその日をループする」という呪いめいた力を持った真琴は、重病の妹を助ける為「1日1人」殺し続ける… マンガParkで圧倒的人気を誇る、タイムリープサスペンス!
まず境遇があまりに不憫すぎて泣けてきます。
その中で重病の妹が助かるかもしれないということは、真琴が何よりも嬉しいことでしょう。
しかし、妹が助かるには1カ月後の移植手術までたどり着かなくてはなりません。
また、1カ月後まで進むには1日1人殺さなければならないという過酷な条件があります。
つまり、自分が罪を犯し続けるという大きな代償を支払わなければならないのです。
真琴が無事1カ月を乗り越えることができるのか、そして乗り越えた先は幸せなのかがこの物語の真髄でしょう。
もちろん、殺人を重ねていく過程や、警察から逃れるスリルがあり、どのような展開をしていくのかも楽しみではありますが、グロテスクな描写が苦手な人はやめておいた方がいいと思います。
不滅のあなたへ
何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。
出典:Amazon
ただの冒険ものとは全く違い、不思議な物語です。
生物が地球上に表れて、今日(こんにち)に至るまでの進化の過程を1つの生命が獲得していくといったものです。
1巻のほとんどはセリフがなく、絵だけで話が進んでいきます。
それでも、つまらないと思わないのが作者の力量だと感じました。
2巻以降は他人とも関わっていくので、会話も増えますし、話が進んでいると感じられます。
一般的にはそのくらいから面白くなっていくのかもしれませんが、私はむしろ、1巻の生物の始まりの部分が好きです。
よくこんなお話を思いつくなと感心させられました。
一風変わった物語を読みたい方は、ぜひおすすめです。
極主夫道
元・最凶ヤクザが選んだのは、主夫としての道だった――!
話題の新鋭作家がおくる、アットホーム任侠コメディ!!出典:Amazon
この作品の最大の魅力はギャップです。
絵がすごく緻密で迫力がありますが、やっていることは料理、掃除、買い物。
しかも、どれも細やかな仕事で主夫の鏡です。
また、外見はまったくヤクザが抜け切れていないのに、可愛いエプロンをしていたり、ヤクザ丸出しな用語を日常会話で紛れ込ませているところが秀逸です。
頭を空っぽにしたい人はこの作品がおすすめです。
私の少年
この感情は、母性?それとも--。スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は、夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は、互いを必要なものと感じていく--。
出典:Amazon
ざっくりいうと、ショタ×おね です。
しかし、実際の大人と子供の関わり方の微妙さが絶妙に描かれています。
こういったものは親が不自然なほど登場しませんが、この作品はしっかりと親が、子ども(真修)と他人の大人(聡子)との関わりに疑問を持ち、一親として行動します。
そこに真修は子どもの無自覚さ、聡子は他人の子どもとの接し方に気付くところもリアルで、ただの年の差もの特有の嫌らしさはなく、ヒューマンドラマに近いところが魅力です。
また、主人公や作者が女性であることと、聡子の五感や感情を表す感性が非常に女性的なことから、青年漫画にカテゴライズされることに意外に思いました。
決して悪い意味ではありませんが、男性の方は聡子に共感できるのかが疑問に思います。
個人的には、聡子は聡明な女性で、真修は可愛く健気でキュンキュンします。