キッチンの大掃除を効率的に進める方法
前回『化学反応を利用して大掃除を楽にしよう!』で汚れを落とす仕組みについてお話しました。
今回はその仕組みを利用してキッチンの大掃除を効率的に進める方法をご紹介します。
油汚れのつけ置き
換気扇のファンやガスコンロの五徳などの取り外しが可能性で油汚れがひどいものはつけ置きが効果的です。
無理矢理こすっては材質を痛めてしまうためおすすめしません。
用意するもの
- 重曹または、市販のアルカリ洗剤(pH11.0以上)
- 大きめのごみ袋
- あれば段ボール箱(なくてもOK)
- 45~50度のお湯
- はさみ
手順
① | 段ボールを用意した場合は、段ボールの底の内1ヵ所に穴をあける |
② | 段ボール:シンクの上でゴミ袋を段ボールにゴミ箱と同じようにセットし、穴からゴミ袋の端を出す |
段ボールなし:古新聞などを敷いてシンクを傷つけないようにし、上にゴミ袋を口を広げる | |
③ | つけ置きしたいファンや五徳を入れる |
④ | ゴミ袋の中に全体がつかるまでお湯を入れるが、だいたいの量を把握しておく |
⑤ | 重曹の場合:お湯100mlに対して重曹小さじ1(5ml)の8%濃度 |
アルカリ洗剤の場合:約20回スプレー | |
⑥ | 段ボールなし:ゴミ袋の上をくくる |
20~30分くらい放置 | |
⑦ | スポンジや古い歯ブラシなどで汚れを落とす |
⑧ | 汚れが落ちなければ、⑥→⑦を繰り返す |
⑨ | 汚れが落ちたらミスで洗い流す |
⑩ | 排水口の上にゴミ袋の端を持っていって切る。すると、排水口に汚れたお湯が流れていく |
つけ置きの待ち時間で他の場所を掃除
手順⑥で20~30分待っている間にコンロ周りの油汚れを8%濃度の重曹水やアルカリ洗剤で汚れを浮かせて拭いていきます。
その際には、古新聞や古布などで汚れを拭い取りましょう。
魚焼きグリルも必要であればつけ置きしたり、同じように油汚れを浮かせて掃除していってください。
排水口のぬめりをとる
油汚れのつけ置き排水が終わったタイミングで以下を行うとより効率的です。
手順
① | 重曹をたっぷりと排水口に撒く |
② | クエン酸(酢)を重曹の半分程度の量を重曹にまんべんなくかかるように回し入れる。 お酢は温めるとさらに効果的。ただし量が多すぎると、重曹と反応し「中性」になって効果が薄くなる |
③ | 泡立ち始めたら、5分~30分ほど放置。 泡は炭酸ガスのため吸い込んでも問題なし |
④ | 蛇口から出るお湯で流す。 熱湯は器具が変形するおそれがあるので× |
水回りの水アカをとる
蛇口やシンクなどについた白く残った跡は、水道水のカルシウムが乾いたものなので前回述べたように、クエン酸(酢)や酸性洗剤を使います。
広いところはスポンジで、細かいところは歯ブラシなどでこすりましょう。
ここで、汚れが落ちないときは粉状態の重曹で磨いてみましょう。
重曹には研磨作用がありますので落ちやすくなりますが、材質に傷がつきやすくなるため、あまり力づくで磨かないことがポイントです。
洗い流した後はそのままにせず、水滴が残らないように乾いた布でふきましょう。
排水口のつけ置き手順③の待ち時間でとりかかると効率的です。
排水口汚れの予防方法
きれいな状態にした排水口は、日頃の心がけ次第で汚れや雑菌の繁殖をある程度なら防ぐ事ができます。
汚れが少しでも予防できるならば、やるしかありませんね。
キッチンを使った後は、ぬるま湯を勢いよく流す
料理をするとどうしても排水口に油が流れてしまいます。
しばらくすると冷えて固まり、頑固な汚れになります。
そこでこびりつく汚れになる前に、ぬるま湯を勢いよく流す事で油がこびりつく前に流し切るのです。
10円玉を入れる
金属には消臭・殺菌・抗菌効果があり、金属イオンを発生させます。
排水口のゴミ受けに10円玉を5~6枚入れておくことで、水を流すたびに銅が反応して消臭・殺菌・抗菌してくれます。
ここで注意ですが、間違って排水口の中に入れると詰まってしまうので”ゴミ受け”に入れてください。
アルミホイルのボールを入れる
アルミホイルも金属に入りますので、水につけると科学反応を起こし金属イオンが発生します。
これを利用して排水口のゴミ受けにアルミホイルを2~3センチくらいのボールにして入れておくと、アルミが反応して抗菌してくれます。
炭を入れる
炭も昔から防臭・抗菌としてよく用いられるため、ゴミ受けに入れても効果があります。
炭のタイプは粒状の物を選び、ゴミ受けの底が見えなくなる程度まで敷き詰めます。
汚れが落ちないコンロはいっそ交換してしまう!
油汚れを落とす方法をご紹介しましたが、既にコンロに汚れがこびりついて手遅れであった場合、いっそ交換してしまうのも手です。
今回はキッチンの大掃除を効率的に進める方法をお送りしました。
次回は、トイレの大掃除方法をご紹介します。
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