ため息が多くなる原因
ため息をつくことは疲れていたりするときにつくことがあり、周囲もあまりいい印象は受けないでしょう。
これみよがしにため息をつく人はいますが、無意識にため息が出るときもあります。
この無意識のため息の原因は何なのでしょう。
印象は良くありませんが、ため息は意外に体にいい作用が働くため、けして意味がないわけではありません。
今回はため息が多くなる原因についてお話します。
緊張している
単に緊張する状況だからにしても、ストレスが溜まっていることから体が緊張状態にあるにしても、精神や身体がずっと緊張しているということはよくありません。
緊張しているということは、自律神経では交感神経が優位となっている状態です。
そのため、私たちが意識していないところで手っ取り早くリラックスできるように深く息をさせようとしているのです。
深く息をすることで酸素を多く取り込み、心身ともにリラックス効果があります。
関連記事→深呼吸を日常化!呼吸を深くする方法
酸素不足
ストレスや姿勢などによって、呼吸が浅くなると酸素不足を引き起こします。
気づかない間に息をしていないということはありませんか?
一定時間息をしていないと体が酸素を求めて大きく呼吸をし、その際に音をたてるのでため息となることがあります。
酸素不足は精神にも身体にも良くありません。
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ため息が多いときはうつの初期症状かも
呼吸と自律神経は深く関わっています。
吸うことで交感神経が刺激され、吐くことで副交感神経が優位に立ち、リラックスに必要な「セロトニン」が分泌されます。しかし、しっかり呼吸ができていないとなると交感神経が優位となり以下のような症状が現れます。
長時間寝ても眠気や疲れが取れない
疲労感がいつまでも残る
気分が沈む
ストレスがたまる
など、その他多くの体の不調を招きます。
このように、呼吸がしっかりできていないと気分が沈みます。
それだけでなく、睡眠の質も悪くなります。
ストレス耐性が下がって、ストレスホルモンであるコルチゾール、ノルアドレナリン、アドレナリンなどが分泌されやすくなります。ストレスホルモンはイライラや不安な気持ちを感じやすくし、また判断力も低下するため、感情のコントロールが難しくなり、すぐにイライラしたり怒りっぽくなったり、落ち込んだりしやすくなります。
出典:睡眠不足の悪影響と解消法 – 快適.Life
上記のような理由で落ち込みやすくなり、落ち込むことが続けば「うつ」になってしまします。
浅い呼吸も睡眠不足も長期にわたると、精神が不安定になり、やがて”うつ”になることもあります。
ため息が多いことの他に、感情の起伏がなくなったり、食欲がなくなったりといった症状がある人はうつの初期症状かもしれません。
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うつ病に関する事実まとめ
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ため息は体にいい!
ため息を聞く第三者はあまり良い気持ちではありませんが、つく本人にはメリットが多くあります。
これまでも触れていますが、以下にどのようなメリットがあるのかをまとめました。
自律神経のバランスが整う
自律神経のバランスが整うということは、どちらかだけが優位になっているということがなく、緊張と弛緩が程よく交互にやってくるということです。
そうすると、次のようなことがあります。
- 精神が安定する
- 時間帯によって心身が活発/リラックスする
- 決まったサイクルで入眠できる
- 睡眠の質が改善
- 身体全体に血が巡りやすくなる
- 疲労が回復しやすくなる
- 集中力が増す
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集中力を高める14の方法
酸素不足や睡眠不足、血行不良は心身のさまざまな疾患につながります。
そして、この3点は自律神経にも大きくかかわってきます。
たかがため息と考えてしまいますが、呼吸は酸素を体に運ぶための反応だと考えると、大切な役割であることが分かります。
周りでため息を聞く方もそのようなとらえ方すれば、あまり嫌な気分にならないかもしれませね。
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