実は寿命が短くなる日常の5つの事柄 後編
前回は『実は寿命が短くなる日常の5つの事柄 前編』で5つのうち3つをご紹介しました。
今回は、残りの2つをご紹介します。
子供がいない
イギリスの保健疫学専門誌『Journal of Epidemiology and Community Health』に掲載された論文で、スウェーデンの研究チームは、1911~1925年に生まれた男女、計140万人以上を対象に追記期調査を実施しました。
その結果、子どもが1人以上いる人が60歳になった時点での平均余命は、男性で18.4年、女性で23.1年で、子どもがいない人と比べて、男性で2年、女性で1.5年ほど長生きするらしいのです。
長生きする理由について研究チームは「子どもが年老いた親を社会的にサポートすることで、寿命が伸びるのではないか」と推測し、子どもがいる方が、”死亡リスクが低い”と結論づけました。
個人的な意見として、老人になってから生活のサポートをされると寿命がのびるということは、老人ホームなどに入っている人も長生きすることになるのではないかと推測できます。
一方、子供がいても、疎遠でサポートをする人がいなければ寿命が短くなる可能性もありそうです。
それとも、他人ではなく”子どもに”サポートしてもらえるという精神的な安心感も深くかかわるためこの結果に至ったのでしょうか。
長時間座りっぱなし
オーストラリアの国民調査によるデータを分析したところ、テレビを1日6時間見る人とまったく見ない人を比べると、まったくテレビを見ない人のほうが4年8カ月長生きすることが分かった。じっと座って1時間座ってテレビを見ることで、寿命が約22分縮んでいることになるという。
(中略)
ちなみにタバコ1本吸うごとに寿命が11分縮むといわれていることを考えれば、1日座って仕事をするほうが、タバコを1本吸うよりも寿命が縮む。
出典:1時間のデスクワークで22分縮むあなたの寿命つまり、ヘビースモーカーの人が座りながらタバコを吸うと、かなり寿命が縮むということです。
反対に、1時間に1本もタバコを吸わない人は、座りっぱなしを回避するだけで長生きする確率が上がるというわけですね。
なぜ「座る」ことは体に悪いの?
まず座り続けることで、体の新陳代謝機能が大幅に落ちる。筋肉の動きや心拍数が低下する。するとカロリー燃焼率が、動いているときの3分の1にまで落ちるのだ。インスリン作用は低下し、脂肪とコレステロール値は増加するという。
出典:1時間のデスクワークで22分縮むあなたの寿命新陳代謝やカロリー燃焼率が大幅に落ちることで肥満にもつながり、インスリン作用が低下すると血糖値が上がり糖尿病にかかる可能性が高くなります。
また、筋肉の動きや心拍数が下がることで、血流が悪くなり心筋梗塞も引き起こしやすくなります
その他、肺ガン、乳ガン、子宮内膜ガン、前立腺ガンも座る続けることによりリスクが高まるという報告があります。
1時間なんてあっという間ですよね。
- ごはん+食後の休憩
- テレビを見ているとき
- スマホ、読書、パソコンなどの趣味
- デスクワーク
1日にどれだけ寿命が縮んでいるのかを計算しようとすると怖くなります。
この記事を書いている間は座りっぱなしなので…。
そのため、わたしは電車移動中は席が空いていてもできるだけ座らないようにしています。
真っ先に座ろうとしている人を見ると、家でもずっと座っていることが想像できるので、よほど寿命が縮んでいるんだろうなと考えてしまいます。
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今回と前回を総合すると、家族(人間関係)が自分の寿命に深くかかわっていることが分かります。
他人との関わりだけでなく家族との関わり方が複雑になっている現代で、これはなかなか悲しいですね。
家族関係がいい人は、しっかり関係を築けるようにしておいた方がよさそうです。
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