不安はあらゆる不安障害や精神疾患の元!不安のメカニズムと和らげる方法 前編
自分の将来、貯金額、プレゼンテーションの成否など、人生は何が起こるか分からないため不安を抱えている人が多いでしょう。
何かに挑戦する人は成功率をあげるために、さまざまな努力をするでしょうが、それでも不安でしょうがないときがあると思います。
また、日常生活で不安があまりに強く多い人は、あらゆる精神疾患にかかりやすいことが分かっています。
今回は、不安のメカニズムと不安を和らげる方法をご紹介します。
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日本人は遺伝子から不安になりやすい
日本人はセロトニントランスポーター遺伝子という”不安遺伝子”を持っている人がほとんどで、これによりストレスを感じやすい国民性なのです。
出典:ストレス耐性が低い原因
不安は自分がコントロールできないこと、予測できないときに感じるものですが、日本人は特に不安になりやすい民族ということですね。
過剰な不安をかかえる不安障害からヒントを得よう
不安障害にやりやすい原因
(前略)
遺伝は親が精神障害にかかっていると脳内の神経伝達物質の分泌も似るため可能性が高くなり、性格に関しても”頑固、神経質ともに30~40%”遺伝するというデータがあります。さらに恐怖体験や大きなストレス、慢性的なストレスも遺伝や性格と同じように、不安に関わるセロトニンやγアミノ酪酸など神経伝達物質の活性に異常をきたすと考えられ、不安障害になるとされています。
また、不安障害はうつ病患者の約4割に併発、その他の精神障害も併発することがあるため見逃されやすいようです。
出典:不安障害とはどんな病気?
不安障害とまでいかなくても不安を感じやすいのは下記のような要因があるとまとめられます。
- 遺伝
- 性格(神経質、完璧主義、こだわりが強い、頑固など)
- ストレス
- 過去の恐怖体験
- 神経伝達物質の活性異常(セロトニンやγアミノ酪酸など)
不安を和らげる方法
泣く
人間が感情的になることで流す涙の理由は諸説ありますが、現時点で最も有力と言われるのは、アメリカの生化学者、ウィリアム・H・フレイ博士が提唱したものです。
彼によると、人間はストレスを体から排除するために、涙を流すというものです。
悲しみや悔しさなどの強い感情がストレスという認識は分かりますが、嬉しいときの涙もストレスととらえられるのは、悲しみや悔しさと同じく「強い感情」というところにポイントがあるようです。
プラスやマイナスどちらにしても強い感情は、刺激として受け取られ、それをストレスとして捉えて、体から排除しようとしている身体的反応ということなのでしょう。
出典:涙は美容にもいい?感情的になったときに流す涙ってなんだろう
夫婦の夫の方が他界したとき、妻はその際に泣いてストレス発散するため、その後も長生きします。
一方、夫は妻が他界した後も泣かない傾向のため、その後の死亡リスクが高まるのもこのためではないかと考えられています。
規則正しい生活
食事
食事はバランスよくしていれば問題ありませんが、不安感が強い人はセロトニンが少ないかもしれません。
セロトニンは精神が安定したり、ストレスに強くなる効果があります。
セロトニンを作るには、必須アミノ酸の一種「トリプトファン」や「ビタミンB6」が必要です。
積極的に摂るようにしてみてはいかがでしょう。トリプトファンが含まれる食べ物
- 牛レバー
- 赤みの魚
- バナナ
- 乳製品(ナチュラルチーズ、ヨーグルト)
- 豆類(ごま、アーモンドなど)
- 大豆食品(納豆、豆乳、豆腐)
- そば
- 魚介類(すじお、カツオ)
- 魚卵(イクラ、タラコ)
ビタミンB6が含まれる食べ物
- にんにく
- 酒粕
- 牛肉レバー
- 魚介類(びんながまぐろ、まぐろ赤身・脂身、カツオ)
睡眠
睡眠は精神や身体すべての機能を回復します。
その中に、ストレス耐性を高めたり、精神の安定も含まれていますので、必ず睡眠はとりましょう。
運動
運動はストレス解消、自律神経の調節、睡眠の導入をよくする仕組みになっています。
健康な身体、精神は運動を含めた規則正しい生活が欠かせません。
掃除
めんどくさいですが嫌々でも部屋の掃除をした後は、すっきりしませんか?
実は掃除は精神衛生上も良いと言われています。
精神科医うつ病患者に治療の一環で部屋の掃除をするように言うのだそうです。
それくらい掃除は物も一緒に心も整理しストレス解消にもなるのです。
朝に日光を浴びる
人間の体は朝日を浴びてから、だいたい14~16時間後くらいに眠くなるようになっているので睡眠の導入を良くします。
また同時に、セロトニンが分泌され、ビタミンDが体内で生成されます。
セロトニンにもビタミンDにも精神を安定させる効果があるため、朝に日光を浴びるようにしましょう。
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次回『不安はあらゆる不安障害や精神疾患の元!不安のメカニズムと和らげる方法 後編』へ
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