ぼっちに警告!孤独は寿命を縮めるという研究結果
孤独を普段から感じる人は、現代の日本でどれくらいいるでしょうか。
ぼっち、おひとりさまなど一人で楽しむことができるサービスが幅広くなっていることからも、人とのつながりが希薄になっていることは間違いありません。
結婚をしない人が増えたのもその理由の一つです。
そんな孤独な人は、寿命を縮める研究結果があるというのです。
孤独な人は死亡リスクが高いという研究結果
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アメリカ、ハーバード大学のリサ・バークマン博士、レオナード・サイム博士が行った先駆的な「アラメダ研究」によると以下のような実験結果が出ました。
アラメダ研究では1965年、米カリフォルニア州アラメダ郡で、30歳から69歳までの男女4725人を対象に、「婚姻状況」「親しい友人や親族との付き合い」「宗教活動」「その他組織活動(労働、地域、政治、ボランティア活動)」などの有無を聞き、9年後に追跡調査を行いました。結果、社会的に孤立している人は、社会的なネットワークを多く持つ人に比べ、男性で2.3倍、女性で2.8倍、死亡リスクが高いという結果が出ました。
なんと、社会的なネットワークを持っている人に比べて、2倍以上~約3倍も死亡リスクが高まるのですね。
人に囲まれていても孤独を感じるだけで死亡リスクが上がる
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アメリカ、ブリガム・ヤング大学などの研究チームが心理科学会誌に発表した研究では、次のように指摘しています。
1人でいることと孤独を感じることの両方について深刻に受け止める必要があると話し、「たくさんの人に囲まれていても孤独を感じる人もいる」
つまり、”孤独を感じていなくても一人でいる人”はもちろん、”家族と暮らしていても孤独だと感じる人”も同じく死亡リスクが上がるということですね。
寿命に関わる他の要因との比較
寿命に影響する悪い要因で挙げられるのは、
- 肥満
- 過度な飲酒
- 喫煙
- 運動不足
が特に言われています。
これらの要素が当てはまれば当てはまるほど死亡リスクが高くなると言います。
ではここに”孤独”を加えるとどのよう比較ができるでしょうか。
2010年に行われたアメリカのブリガム・ヤング大学のホルトランスタッド教授らは寿命に影響を与える要因として次のように結論づけました。
挙げられた5つの中では”肥満”が一番寿命に影響が少なく、”たばこ”は”肥満”や”運動不足”の倍以上悪影響とされています。
そして死亡リスクが1番高い”孤独”は、3番目の”過度な飲酒”の倍ほど悪影響という結果でした。
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健康で長生きをするには、生活習慣に気を付けるように指摘されていますが、いくら運動を頑張り、たばこや飲酒を控えていても、心のつながりを感じられず孤独なだけで、死亡リスクは圧倒的に上がるということです。
コミュニケーションの希薄さが問題になって久しいですが、この研究結果を受けて人とのつながりをもう一度考え直さなければいけないということなのでしょう。
参考:社会的サポート・ネットワークと健康
友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法
孤独は猛毒!寿命が縮むので要注意!