低体温症は体の不調や様々な病気に繋がる
近年、テレビでも低体温症について触れられるようになり、その恐ろしさが広まってきています。
まだ、病気になっていないという人も、体の不調はもしかしたら低体温症が原因かもしれません。
今回は、低体温症の弊害による体の症状についてご紹介します。
低体温は何度のことをいう?
深部体温(直腸温,膀胱温,食道温,肺動脈温など)が35℃以下に低下した状態をさす。
出典:偶発性低体温症
電子体温計のアラームがなって取り出したときに35℃台だったとしても、低体温症とは限りません。
しかし普段、深部体温を測るのは難しいですよね。
一般的には耳、口、ワキ、もしかすると本格的な測り方をしている人は、直腸で測っている人もいるでしょう。
もちろん体の部位によって温度が違ってくるため、それぞれ部位によって測る時間を変えましょう。
耳 →約1秒
口 →5分
ワキ→10分
直腸→5分
低体温症の弊害
出典:https://pixabay.com/images/id-1588741/
低体温症はその名の通り、体温が少し低いだけかと思われているかもしれませんが、体温が1度下がるだけで基礎代謝は約12%、免疫力は約30%も下がってしまいます。
そのことが原因で様々な病気になってしまう可能性がグンと上がるのです。
では、具体的にどのような弊害が起こるのでしょう。
基礎代謝の低下
基礎代謝は眠っているときなど安静時にわたしたちの体を維持するために使われているエネルギーのことです。
これが低下することで以下のようなことが起こります。
血行不良
肌のくすみ、肌荒れ
老化
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太りやすくなる
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肥満は脳に問題があるという様々な研究結果
生理不順・生理痛
頭痛
肩こり
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腹痛
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腰痛
冷え症
自律神経失調症
不眠
免疫力の低下
免疫力は、わたしたちの体を健康に保つためにある自己防衛システムのことです。
これが正しく機能することで、多少、体に菌が侵入しても体調を崩さずにいられるのです。
免疫力が低下することで、以下のような病気を引き起こす可能性が高まります。
風邪をひきやすい
アレルギー体質になる
- 花粉症
- アトピー性皮膚炎
- 生活習慣病
など
婦人病
- 更年期障害
- 不妊症
- 子宮筋腫
- 子宮内膜症
など
腸内環境が悪くなる
がん体質
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一口に「血行不良」や「がん体質」といっても、血行不良の先には眼精疲労や、がん体質の先には肺がんや大腸がんなどのあらゆるがんになりやすいということで、様々な副産物が芋ずる式にあらわれます。
それこそ、ここには書ききれないことが体内で起こるのです。
病気になってしまう前に予防するには平熱を上げるのが重要です。