今どきの転職で求人掲載している中小企業に思うことや発見 前編
それなりに長い間、社会人をやっていると転職をする機会が増えてくると思います。
わたしも転職・業務委託ともに少なくない企業とやりとりをした経験があり、その中で何らかの共通点や発見したことがありますので、ここでお話します。
求人内容と実情が異なりすぎ
これは今どきではなく”昔から”ですが、2017年に虚偽の条件を掲載した求人企業には罰則が導入されたようですが、実際には求人内容と実際の条件に違いがある場合が多いように思えます。
厚生労働省によると、平成28年度にハローワークで取り扱った求人票について「記載内容と実際の労働条件が違う」という相談は約9千件寄せられた。
わたしの経験では、ほぼ100%に近いのではないでしょうか。
そのため、内定が出ても辞退することや1カ月たたずに退職したこともありました。
ハローワーク以外での転職サイトの求人でも大量にあるでしょうし、相談していない人も多いので、この報告は氷山の一角だと感じます。
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面接後に求人掲載延長は不採用フラグ
これは気づく人は気づくでしょうが、見逃している人に向けて共有します。
例えば、企業の募集人数が一人であり、あなたとの面接日の前後数日で求人掲載が終了する場合、面接後にその企業の求人の掲載期間が延びていたら、あなたが不採用である可能性が高くなるというわけです。
つまり、あなたが採用であった場合、他に誰も採用する必要も求人を掲載する必要もないので掲載期間を延長するわけがありません。
面接の最後に「返事は1週間後」と言われ、ドキドキしながら待つこともなく不採用だと分かるのです。
不採用は人格否定・能力否定になることがある
ネットで検索すると、たくさんのサイトで”不採用は人格否定・能力否定ではない”や”相性の問題”といった慰めが散見されます。
確かに1社1社単体で見れば、そのような思惑での不採用はあるでしょうが、その理由を応募者には知らされません。
知らされたとしても、次の面接官にはわざわざ言えませんし、信じてもらえませんよね。
そして、そういった理由の不採用が年単位で続くとどうでしょう。
企業側からすれば単なるブランクです。
「この人は1年以上転職活動をしているのに、まだ就職していていないということは、どこからも内定がもらえていないということか。何か問題があるに違いない」
と、思われるのです。
実際はいくつか内定をもらっていたとしても、単なる相性だったとしても、”今、受けている会社に人格や能力に問題があるのではないか、と思われることが問題”なのです。
その面接官の判断ではなく、以前に応募者を判断した会社に引きずられる事態が起こるのです。
未婚の40代がこれまで結婚していなかったのは、何か問題があるからだという見方と同じです。
それは立派な人格否定・能力否定になるのではないでしょうか。
面接官は不採用を出す際、そのことを肝に銘じて責任を持ってほしいものです。
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