シングルタスクのメリットとは

2020年2月14日

女性必見!シングルタスクのメリットとは

近年、シングルタスクによる仕事方法に注目が集まっています。
シングルタスクは、ごはんを食べるという1つのみの作業を指し、マルチタスクはテレビを見ながらごはんを食べるという2つ以上の作業を同時に行うことを指します。

そして以前の記事でも取り上げましたが、マルチタスクは一度にたくさんのことをできるようでいて、実は効率が悪いと言われています。

では具体的にシングルタスクの何がいいのでしょうか。
今回はシングルタスクのメリットについてお話します。

 

 

脳への負担がマルチタスクより少ない

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早稲田大学研究戦略センター教授で脳科学者の枝川義邦氏が次のように述べています。

「脳に入ってきた情報の多くはいったんワーキングメモリー(作業記憶)という脳の作業台のような場所に置かれます。そして『その情報にどういう意味があるのか』『保存したほうがいいのか』『アウトプットしたほうがいいのか』などの処理を行なう。

しかし、この作業台のスペースは限られているので、情報がどんどん入ってくると作業台に載りきらなくなったり、無理やり載せることになる。
(中略)
例えばユーチューブを見ながらSNSをしていたり、ゲームをしながらスマホをいじっていたりすると、それぞれの種類の情報がどんどん作業台に載っていきます。ゲームを中断してSNSをしたとしても、脳ではゲームの情報処理を進めていたりする。

デジタル機器を用いたマルチタスクは習慣になりやすいので、脳への情報入力が続くことになります。
ストレスのかかっている時間が長期にわたると、ストレスホルモンが脳の神経細胞を攻撃して機能低下を起こします。

機能低下を起こしやすい場所は記憶をつかさどっている海馬と作業台を働かせている前頭前野。前頭前野は理性をコントロールする場所なので、ここの機能が低下すると理性的な判断や感情のコントロールがしにくくなります」

出典:実はよく知らない?ブルーライトが心身に悪影響を及ぼす理由

マルチタスクを行うと上記のようなことが起こるため、脳を酷使している状態なんだとか。
そして単純にこれを行わないシングルタスクは脳の本来の使われ方をしているため、負担が少ないのです。

 

 

 

脳疲労が軽減する

脳疲労は、運動による身体の疲労や長時間のデスクワークによる精神的な疲労、眼精疲労マルチタスクなどによって、自律神経を酷使した結果、起こると考えられています。

出典:前はできていたのに…。仕事のミスが多くなった原因

疲れやすく、休んでも疲れが取れない、疲れているのに眠れないなどの症状がでると脳疲労の可能性があると言われています。

前項でも記述しているように、1度に複数の作業を同時に行うと脳に負担をかけると脳疲労に繋がります。
つまり、シングルタスクにすることで、疲れやすくなるなどの症状がでる脳疲労が軽減されるのです。

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長時間睡眠でなくても疲れが取れやすくなる

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イギリスのラフバラー大学、睡眠リサーチセンターの理事であるジム・ホーン教授は、中高年世代の男女210名ずつを対象に睡眠時間と脳の関係について男女で比較実験を行いました。
その結果、女性は男性より1日平均20分ほど多く睡眠時間が必要と報告しました。

「女性の脳は男性の脳よりも複雑で、日中より活発に働きます。女性はマルチタスク、つまり複数のことを並行してこなすことが可能と言われますが、これは同時に女性が脳を酷使し、脳が多大なストレスを受けていることを意味します。この疲労した脳を回復させるため、女性はより多くの睡眠時間が必要になるということがわかったのです」と明かす。

出典:【海外発!Breaking News】女性には男性よりも長い睡眠時間が必要(英)

わたしたちのあらゆる疲労を癒すのは睡眠です。
近年では睡眠は長さでなく質といった見解もありますが、単純に同じ睡眠の質だった場合、より疲労が回復するのは時間が長い方でしょう。

そして、脳を酷使している方が、長く睡眠が必要だという研究結果が示しています。

つまり、シングルタスクを身に着けることで長時間の睡眠でなくてもリフレッシュできるということです。

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効率がアップする→生産性がアップ

『脳への負担がマルチタスクより少ない』項目で引用したように、脳に負担をかけることで機能低下を起こし、理性的な判断がしにくくなります。
そして、仕事は判断の連続です。

脳に負担がかかっていない状態で素早く正しい判断をすることは効率アップしますし、効率アップはすなわち生産性アップになります。

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認知症になりにくい

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仕事の生産性アップよりも、もっと長い目で見れば脳の負担を減らすことを継続することで、将来中年以降の年代にさしかかっても認知症になる確率が減らせると考えられます。
反対に脳を使わな過ぎても、認知症にはなるので注意は必要です。

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次回は『シングルタスクのデメリットや問題点とは
をお送りします。