会議での座る席、リーダーシップが分かる心理学
会議を行う際、画像のように長机に向かい合って座ることが多いのではないでしょうか。
アメリカの心理学者スティンザーは小集団のメカニズムを研究した結果、参加者の座る席や会議の流れにある一定の法則があることが分かりました。
今回はスティンザー効果による、会議での座る席、リーダーシップが分かる心理学をご紹介します。
座る席で分かる心理
あなたの正面に座った人は…
出典:https://pixabay.com/images/id-308474/
以前に反対の立場にいた相手である可能性が高く、あなたに対立感情を持っているでしょう。
あなたの隣に座った人は…
あなたに対して親近感を持っている人ということになります。
これら2つの心理を逆手にとって…
あなたに対立したくない相手がいるときは、その人の正面ではなく隣に座り、反論したい相手がいるときは、その相手の正面に座ればいいのです。
進行者のリーダーシップによって参加者の話す相手が変わる
会議には必ず進行者が必要になってきますが、それぞれの性質によって参加者の反応が変わってきます。
進行者のリーダシップが強力である場合は、参加者は隣の人と声をひそめて話したがります。
一方、リーダーシップが弱い場合は、参加者は正面にいる人と堂々と話したがります。
何らかの発言のあとは反論の傾向
発言者は誰でもいいのですが、ある発言・提案があったとき、次に出る発言は賛成意見よりも反対意見である傾向があります。
そのまま、会議の流れが反対意見の方向に流れていくことがありますので、対処としては予め賛成者を仲間にしておき、あなたの意見のあとにすぐ賛成という意思表示をしてもらうのがいいでしょう。
もっと言うなら、反対意見はあなたの正面に座る人から出る可能性が高いため、その賛成者の座る位置をあなたの正面に座る人の隣にしておけば、反対意見が言いにくくなるということもありえますね。
反対に、同じ意見の人が発言した場合、反対意見が出る前に賛成の意思表示をあなたがしましょう。
自分が進行者のときのリーダーシップを見極める
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あなたが進行者のとき、参加者にどのように思われているのかが分からないと思いますが、先ほど記述したように参加者同士が正面の人と話しだしたときは、あなたのリーダーシップが弱く舐められていると考えられます。
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このスティンザー効果は、ビジネスの場だけでなくプライベートで人間関係を構築するときにも活用できます。
いつも議論になって雰囲気が悪くなる相手がいる場合は隣に座ると効果があるのではないでしょうか。
ビジネスでもプライベートでも、物事が上手くいかない原因のほとんどは人間関係ではないかと思います。
先人の知恵を活用して、できる限り円滑なコミュニケーションができるといいですね。