矛盾だらけで「何だそりゃ!」と思わず言ってしまいたくなるパラドックスをどうぞ

矛盾だらけで「何だそりゃ!」と思わず言ってしまいたくなるパラドックスをどうぞ

”パラドックス”とは、ギリシャ語が小減となり、「矛盾」「逆説」「ジレンマ」と訳されます。
日本で有名なのは、中国の故事成語の矛と盾の話が有名です。
今回は、たくさんあるパラドックスのお話をご紹介します。

 

 

エピメニデスのパラドックス

クレタ人であるエピメデスが言った。
「クレタ人はみなウソつきだ」

 

エピメニデスが正しいとすればクレタ人は嘘つきですが、エピメニデスもまたクレタ人であるためこの言葉が嘘をついているということになります。
エピメニデスが嘘を言っているとすれば、嘘つきという言葉が嘘なので矛盾しますね。

 

 

ワニのパラドックス

ワニのパラドックス

ナイル川の河岸で人食いワニが子供を人質にとり、その母親に「自分がこれから何をするか言い当てたら、子供を食わないが、不正解なら食う」と言った。
これに対し母親が「あなたはその子を食うでしょう」と言った。

 

ワニが子供を食べる場合、母親はワニがしようとすることを言い当てたので食べてはならないことになります。
ワニが子供を食べない場合、母親の予想が外れたのでワニは子供を食べても良いことになりますが、食べると、母親の予想は正しかった事になるため、矛盾となります。

 

 

 

砂山のパラドックス

砂の山があったとき、そこから数粒の砂を取り去っても砂山のままだが、そうやって粒を取り去っていったとき、最終的に一粒だけ残った状態でも「砂山」と言えるか、という問題である。

 

なかなか極端な例ですね。シンプルに判断すると最後の一粒はどう見ても砂山ではありませんね。
傾斜がなくなってきたら砂山ではないという感じでしょうか。

 

 

抜き打ちテストのパラドックス

ある日の金曜日、高校で数学の先生が来週抜き打ちテストをやると発表した。
もちろん生徒からはブーイングの嵐だったたが、Aさんだけは余裕な顔で聞いていた。

Aさんが余裕だったのはとりわけ数学ができるからというわけではない。
Aさんは抜き打ちテストに関して次のようなことを考えていた。

「来週の金曜日にテストがあったなら、木曜日まではないことになり、木曜日には金曜日がテスト日だと予測できてしまうので、金曜日に抜き打ちテストはない」

「こう考えると、金曜日は除外される。すると、木曜日にテストをやるとしたら、それも水曜日までやらないことになり、水曜日の時点で予測できてしまうので、木曜日も抜き打ちテストはない」

Aさんはこのような考えを繰り返し、結果的に金曜日はあり得ないから、木曜日もあり得ない。木曜日もあり得ないから水曜日もない。
水曜日もないから、火曜日もなく、同じ理由で月曜日もないと考えた。
そして、最終的に「抜き打ちテストなどありえない」と結論付けた。

しかし翌週の木曜日になり、先生が抜き打ちテストをやると言った。
そこで、Aさんは上記の自分の考えを先生に言って、「この抜き打ちテストはおかしい。抜き打ちテストではないのだから、テストはやるべきではない」と主張した。
すると先生はこう言った。

「抜き打ちテストはないと思っていた時に抜き打ちテストがあるのだから、結果としてあなたが予想できていなかったことになるので、このテストは抜き打ちテストとして成立します」

これを聞いたAさんは唖然として、しぶしぶテストを受けたのだった。

 

これもかなり極端な思考ですね。実際に生徒でこんな人が嫌です…。

 

 

昇進のパラドックス

昇進のパラドックス

これまでは小話的なパラドックスをご紹介しましたが、これは少し性質が違い、優秀なビジネスパーソンが昇進した際に陥る現象をご紹介します。

人より優れた成績を出し続けるトップ・パフォーマーは平均的な従業員の何十倍もの生産性を発揮します。しかし、トップ・パフォーマーが昇進した時にぶつかるのが「立場が高くなるにつれ、称賛や栄光が減る」という事実。人の上に立ってチームを動かすということは、優秀な成績を出し続けていた時とは異なる考え方が必要であり、多くの人にとって受け入れがたいこの事実を受け入れられる人だけが優秀な上司・経営者になれるとのこと。
(中略)
昇進において評価されることが「難しい仕事を成し遂げたこと」ではなく「判断力」であるということは、昇進した後の立ち位置において人がすべきことが「トップになること」ではなく、「人の話を聞き、よい組織戦略を立て、チームを前進させること」であることを意味します。
出典:優れた上司だけがたどり着く「昇進のパラドックス」とは?

これまで困難な仕事で成果を出し脚光を浴びていた人が評価され、今度は評価する方に回るときには、自分が成果を出すのではなく、成果を出す人間を見出し導かなければなりません。
その役割は確かに栄光をたたえられることはないでしょう。
少し寂しいですね。

 

 

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納得できたもの、できないもの。
理解できたもの、できないものがあったかもしれません。
モヤっとともすっきりともとれるこれらの話、不思議な雰囲気があって面白いですよね。
普段使わない脳の領域を使っている気がするので、頭の体操にもよさそうです。