物理的な距離感(パーソナルスペース)がおかしい人について

2018年12月17日

物理的な距離感(パーソナルスペース)がおかしい人について

電車などの公共交通機関で、見ず知らずの人が混雑してもいないのに、異様に近くによって来るということはありませんか?
それだけでなく、親しい間柄でもない人でもやたらと距離か近い人は一定数いますよね。
そんな行為に対して、私たちは不快に思います。

この物理的な距離感(パーソナルスペース)は、一般的に国籍、年齢、性別、性格で感じ方が違うと言います。

今回は、物理的な距離感(パーソナルスペース)のおさらいをしつつ、距離感が近すぎておかしい人についてお話します。

 

 

一般的なパーソナルスペースの認識

  • 通常は親密でないほど距離が近ければ不快
  • 男性よりも女性の方が狭い傾向
  • 内向的な人は、社交的な人より広い傾向
  • 暴力的な人は、パーソナルスペースが広い傾向
  • 日本人よりも欧米人、欧米人よりもアラブ人の方がパーソナルスペースは狭い傾向
  • パーソナルスペースは年齢とともに増加し、40歳頃でピークを迎え、その後減少

上記が一般的なパーソナルスペースの違いなので、男性が女性やアラブ人との距離感について疑問を持った場合は、これが原因だと思われます。

ちなみに『金沢大学教育学部紀要(教育科学編) 第56号』に掲載された論文で、石川県下の4年生大学の学生65名を調査対象とした実験では、対人距離の相対的順位は以下のような結果になりました。

対人距離に関する』性。年齢。魅力。親密度の要因の検討出典:対人距離に関する』性。年齢。魅力。親密度の要因の検討

順位が高いほど近くにいても平気ということです。
人によって多少の順位の誤差はあるかもしれませんが、この結果が全く関係なく、誰でも、またはほとんど人と密接距離にいても気にならないという人は次の可能性が高いです。

 

 

物理的な距離感(パーソナルスペース)がおかしい理由①
アスペルガー症候群の可能性

言葉は聞いたことがあるかもしれません。
アスペルガー症候群は自閉症スペクトラム障害の一つのタイプで簡単にまとめると次のような症状があります。

  • 他人とのコミュニケーションが上手くいかないため、社会的関係が上手く築けない
  • 特定の分野への強いこだわりを示す
  • 想像力の障害

他にも細々とした特徴はありますが、大きくはこんなところです。
そしてアスペルガー症候群がどのようにパーソナルスペースに関わるのかというと、”羞恥心””共感能力”と考えられます。

まず、人と密接距離にいた場合、不快であったり、相手によっては恥ずかしさも感じませんか?
逆に、自分が不用意に近づき過ぎた場合、相手が不快や羞恥心を口にしなくても察することができると思います。
相手がこう感じているだろうなと想像したら、できるだけ相手の嫌がることはしないでおこうとするでしょう。
それが共感力です。

しかしアスペルガー症候群の人は、羞恥心や共感を得られないことが多く、コミュニケーションには、共感することは必須であるため上手くいかないことが多いのです。

 

関連記事→空気が読めない、融通が利かない、同じことを繰り返してしまう人は自閉症スペクトラム障害の可能性
     自分を棚に上げる人はもしかして…。セルフモニタリングの低い人の特徴
     共感力が低い人に現れる14の事実
     厚顔無恥な人の特徴

 

 

物理的な距離感(パーソナルスペース)がおかしい理由②
演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)の可能性

演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)の可能性演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)の特徴は以下です。

  • 広範囲の人にも過度に注目を集めたがる
  • 自分が中心でなければ気が済まない
  • 注目を浴びるためには、作り話や自殺をほのめかしたり、騒動を起こることもある
  • 注目を得られないときは不機嫌になる
  • 外見や行動が性的に挑発的で見境がない
  • 感情表現が大げさで芝居かかっているため、真実味や説得力に欠ける
  • 仕草は大げさだが、発言内容は中身が希薄
  • 気分が頻繁に変わりやすい
  • 周囲の意見に流されやすい
  • 知り合い程度でも親密な関係だと思い込む
  • 対人関係の入れ替わりが激しい

出典:注目されたい、芝居かかっている、嘘つきな人は演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)の可能性

一見、あまり関連がないかもしれませんが『知り合い程度でも親密な関係だと思い込む』といったところで、主に知り合いに対してやたらと距離感が近い可能性があります。

プライベートの話もしない同僚なのに、業務の話をするとき異様に近づいたり、上記のような特徴に当てはまる人は演技性人格障害(演技性パーソナリティ障害)かもしれません。

 

関連記事→人格障害(パーソナリティ障害)の種類

 

わたしが体験したのは、電車のドアの隅に立っていた時、混んでもいないのに若い女の子がやってきて、わたしの前に立って横にある手すりにつかまりだしました。
はたから見ると壁ドンされている状態です。

そして、そのままでも至近距離であるにもかかわらず、分厚い本を取り出し目の前で読み出しました。
電車の揺れとともに本も揺れ、鎖骨や肩あたりに本を当ててきた人がいます。

これは、社交的な女性だからという観点で見ても正常な範疇を超えていると感じました。

あなたは、他人に近づき過ぎていませんか?
意外と他人を不快にさせているものですよ。

 

Amazon

隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛

楽天

隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛【電子書籍】[ 吉濱ツトム ]

 

 

 

参考:あの、ちょっと、近いんですけど… 人間の物理的な距離感について
   対人距離に関する』性。年齢。魅力。親密度の要因の検討
   環境心理学 7回 パーソナル・スペース(Ⅱ)
   「アスペルガー症候群を知っていますか?」Web版・日本語