女性が男性との競争が苦手なのは固定観念や妬みからである可能性 前編

2018年9月13日

女性が男性との競争が苦手なのは固定観念や妬みからである可能性

女性が男性との競争に不利なことが今でも根強く残っていることは、スポーツの男女別や政治家、会社での役員の男女比率を見ても明らかです。

フィジカルな面では、体の大きさや筋肉量にかなり差があるため仕方ないとしても、その他の競争でもなぜ女性が男性との競争を苦手としているのでしょうか。
その原因になりえる要素をご紹介します。

 

 

女性に対する”出る杭は打たれる”は男性以上

人は子供の頃から男女の役目の違いを見たり聞いたりして学んでいることが多く、社会の固定観念や期待からはずれると反発を受けることがある。特に女性は攻撃的だったり、権威をふりかざしたりすると、手ひどく批判されることが多く、女性であるがゆえに男性よりも肩身の狭い思いをして、ナルシスト的な行動を見せることを控える。

出典:女性より男性の方がナルシシスト。自己陶酔しやすい傾向(米研究)

話題になった東京医科大学の入試で、女子だけの点数を操作して入学者を限定していたことについても、女性の社会進出を阻むことに繋がり、結果的には”出る杭は打つ”行為になります。

 

関連記事→ナルシストになる原因は?なぜ男性に多いのか?

 

 

男性からの妬みを買う可能性から競争を避ける傾向に

前項引用の記述にもあるように、女性が「攻撃的だったり、権威を振りかざす=競争に勝つ」ことで強く批判を受ける、またはそのことを予感しているからこそ男性との競争を避ける傾向にあるのだと考えられます。

では、批判するのは誰かというと、主に男性です。
中には女性もいるとは思いますが、圧倒的に男性の方が女性の進出に対して反感を買いやすく、相手がダメージを受けたときの快感が女性より大きいのです。
女性は共感力が高いですから。

その根拠として、『日本生物学的精神医学会誌 22 巻1号』に掲載され、京都大学大学院 医学研究科 高橋英彦次准教授が発表した論文では、次のような実験を行いました。

A・B・C、3人の登場人物が登場するシナリオを自作し、被験者に読ませます。

Aの特徴
・被験者と同性
・進路や人生の目標や趣味が共通
・自分よりも上のものを持っている(例:収入、異性からの人気など)

Bの特徴
・被験者と異性
・進路や人生の目標や趣味が異なる
・自分よりも上のものを持っている(例:収入、異性からの人気など)

Cの特徴
・被験者と異性
・進路や人生の目標や趣味が異なる
・自分と同等のものを持っている(例:収入、異性からの人気など)

この中で最も被験者が妬んだのはAで、次にB、最も妬まなかったのはCでした。
その際の脳活動を測定すると、Aに対して妬みを感じると脳の背側前部帯状回の活動がより強く賦活しました。
背側前部帯状回は、身体的な痛みに関連する部位です。男性からの妬みを買う可能性から競争を避ける傾向に1出典:妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤 図(1)

 

そして、最も嫉妬したAと、嫉妬しなかったCに不幸なできごとが起こったとき、Aに対しては嬉しい気持ちになり、脳は線条体の活動が活発になりました。
しかし、Cに対しては嬉しい気持ちは特になく、腹側線条体の活動も見られませんでした。
腹側線条体は、報酬系の一部であり活発になることで快楽を感じられるため、”他人の不幸は蜜の味”を体現しています。男性からの妬みを買う可能性から競争を避ける傾向に2出典:妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤 図(2)

また、腹側線条体の活動が活発なのが、女性より男性の方が顕著であり、要するに嫉妬深いということです。
実験ではAに対して最も妬みを持つことから、”男性が男性”に対して強く妬みますが、Aよりは低いものの、B(異性に対する嫉妬)にもそれなりに反応していたため、男性の妬みが女性以上ということになります。

そのことが分かっているため、この項の冒頭で述べたように、男性からの妬みを買わないように男性との競争を避ける傾向にあるのではないかと思うのです。

 

関連記事→嫉妬心の強い人の特徴

 

次回『女性が男性との競争が苦手なのは固定観念や妬みからである可能性 後編』

 

 

参考:妬みと他人の不幸を喜ぶ感情の神経基盤
   記憶力がいいのは女、妬みが強いのは男–実験で明らかになった男女の違い