サイコパスの”共感力の低さ”、”衝動的”、”良心の欠如”は脳の構造によるものだった!

2018年11月15日

サイコパスの”共感力の低さ”、”衝動的”、”良心の欠如”は脳の構造によるものだった!

サイコパスは犯罪を犯す者もいれば、その特性を生かして社会的成功者になることもあります。
その主な特徴として、”共感力の低さ””衝動的””良心の欠如”が挙げられます

一体この3点は、一般の人の脳の構造とどのように違うのでしょうか。

 

 

扁桃体が小さいと共感力が低下

扁桃体が小さいと共感力が低下出典:wikipedia

アメリカのケンタッキー州ジョージタウン大学のアビゲイル・マーシュ教授が行った研究ではサイコパスの脳画像を調べました。

サイコパスは他者の感情が全く分からないわけではないですが、他者が窮地にいる兆候が感知できません。
緊急性と感情的な苦痛を伝えるものである、怯えた表情の画像を見せたとき、大抵は慈悲の心と助けたいという気持ちを起こさせるものですが、サイコパスはそれを認知するのが困難でした。

その原因として、感情を司る”偏桃体”が平均より18~20%小さいこと分かりました。
そのため、他者の苦痛を感知する能力が鈍いのです。
他者の苦痛感知能力が低いということは共感力が低いということですね。

 

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眼窩前頭皮質(前頭葉の一部)が小さく、腹側線条体が活発だと衝動性が高い

扁桃体と強い結びつきがある”眼窩前頭皮質”という前頭葉の一部が小さい、または、働きが低下していると衝動的になります。
この部分は意思決定に重要な領域で、大きかったり活発だとより自制心が強い傾向にあるため、小さく働きが低下していると、反対に自制心が利かないということになります。

また、サイコパスレベルが高い者ほど”腹側線条体”が活発で目の前の欲にとらわれる傾向にあると、アメリカハーバード大学の神経学者・心理学者のジョシュア・バックホルツ博士が発表しています。

”腹側線条体”は扁桃体と隣接しており、複数ある選択肢の価値を評価する能力と関連する箇所で、腹側線条体のニューロンは短期的報酬期待のスケジュール進行の情報を持つと言われています。

 

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前頭葉(前頭前野)が小さいほど良心が欠如?


良心をもたない人たち (草思社文庫)

前頭葉は水準の高い情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定を行い、社会的行動にも大きく関連している部位であることから、眼窩前頭皮質を含む前頭葉の領域が小さかったりすると、良心が欠如するようです。

マーサ スタウト著『良心をもたない人たち』によれば、アメリカでは良心を持たない人が25人に1人いると考えられています。
つまり、アメリカ人の25人に1人は前頭葉が小さいということでしょうか。

 

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参考:「サイコパス」の脳内構造はこうなっている
   人が利他的になる理由