客観的は他人の気持ちは分かるという意味ではない。客観的の本当の意味とは?

2018年1月7日

客観的は他人の気持ちは分かるという意味ではない。客観的の本当の意味とは?

客観的と言うと主観的の対義の意味として使われ、自分の立場でしか物事を見られない主観とは違い、他人の立場で物事を見られると思われがちです。
しかし、自分の視点を離れたところから物事を見られることと、他人の気持ちになることは別物です。

今回は、客観的とは、よく分からないという人や、誤解している人へ、客観的の本当の意味についてお話しします。

 

 

客観的の意味

1 主観または主体を離れて独立に存在するさま。⇔主観的。
2 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。「客観的な意見」「客観的に描写する」⇔主観的。
出典:コトバンク

主観からは離れると書かれていますが、他人の気持ちになるとは書かれていません。

 

 

客観性と共感の混同

客観視できる人はさまざまな視点で物事を見ることができるという語感から、他人の気持ちを考える。ないしは、分かるという意味に捉えられている節があります。

確かに他人の立場や気持ちを考えられることは主観からは離れていますが、客観的と一括りにすることはできません。
他人の立場や気持ちが分かるということは、”共感”となるからです。

 

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エゴグラム性格診断では、客観と共感は別物

エゴグラム性格診断では、客観と共感は別物出典:http://ta.direct-comm.com/charactor/

エゴグラム性格診断というものがあります。
アメリカの心理学者エリック・バーン博士が創始した「交流分析」という人間関係の心理学理論に基づいて作られた性格診断テストで、心療内科などの医療機関で取り入れられています。

エゴグラムは人間の性質を5種類に分け、性格を視覚的に分かりやすくしています。

  • CP=critical parent(批判的な親の心)
    理想・良心・正義感・責任感・権威・道徳的など
  • NP=nurturl parent(養育的な親の心)
    思いやり・慰め・共感・同情・保護・寛容・許しなど
  • A=adult(大人の心)
    知性・理性・客観性・現実志向・冷静・感情抑制など
  • FC=free child(自由な子供の心)
    天真らんまん・自然随順・自由な感情表現・直感力・創造力など
  • AC=adapted child(順応した子供の心)
    がまん・妥協・感情抑制・慎重・他人の期待に添う努力・いい子など

 

今回の主題である”客観性”に当てはまるのが、「A=adult(大人の心)」で、この要素が強いほど客観性があると言えます。
また、”共感”「NP=nurturl parent(養育的な親の心)」に分類されるため客観性がある人=他人の気持ちが分かるというわけではないことが分かります。
むしろ客観性があっても共感性がなければ、他人の気持ちが分からないと評価されます。

あくまで、客観性は自分からも他人からも切り離した第三者の目を持っているという意味なのです。

 

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では、主観的な人ができる限り第三者視点になれるようになるにはどうすればいいのでしょうか。
次回に続きます。

 

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