人を嫌いになる理由 後編

人を嫌いになる理由

前回『人を嫌いになる理由 前編』をお送りしました。
今回は人を嫌いになる理由 後編をお送りします。

 

 

相手が自分を「嫌っている」という感じがする

『相手が「自分を軽蔑している」という感じがする』の相手の行動によって、相手が自分を嫌っているという判断をすることは少なくありません。

そう思うとほとんど必然的に自分も相手のことを嫌いになります。
嫌われ態度の悪い相手に対して敬意も好意も持つ必要がないからです。

物語のように、相手に嫌われても自分は好きでいるというようなことは、よほど心が強くなければできないのではないでしょうか。

 

 

相手に対する絶対的無関心

相手に対する絶対的無関心相手に対して興味がなく、好きや嫌いすらなくても、相手にそれを察知されると、反感を持たれることがあります。
そしてその反感を今度は自分が察知して相手に対して”本当の嫌悪”へと発展することがあります。

なぜ無関心に対して反感を買うかと言うと、渋谷昌三氏著の『面白いほどよくわかる!他人の心理学』によれば、電車内で化粧をしている女性を見ると不快になるのは、彼女らに羞恥心が欠けているからではなく、電車に乗り合わせた自分たちは人として意識されていないからだと記しています。

なぜなら、女性が化粧をするということは、これから会う人たちに良く思われたいから化粧をするのです。
つまり、気をつかう対象として意識しているのに対して、電車の乗客はその準備段階を見られてもなんとも思わない”風景の一部”だと認識されていることにイラ立つのではないかと書かれています。

これと同じ了見で「自分=電車内で化粧をする人」、「相手=乗客=風景」という役割になり、人間扱いされていないと感じた相手は反感を持ち、その反感の悪い雰囲気を感じ取った自分は相手を嫌いになるというメカニズムなのではないでしょうか。

 

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同性は遺伝子が遠い、異性は遺伝子が近い可能性

同性の場合、遺伝子が近いと好きになりやすく、遠いと嫌いになりやすいといいます。
その理由に、遺伝子が近い者の方が子育てで協力を仰ぎやすいという説があります。

異性の場合は逆で、遺伝子が近いと嫌いになりやすく、遠いと好きになりやすいらしいのです。
その根拠にスイスのベルン大学の動物学者、クラウス・ヴェーデキント博士は以下のような実験を行いました。

44人の男性に対しコットンのTシャツを科学に供する前に、二晩同じTシャツを着用し寝続けてもらい、49人の女性にそのTシャツの匂いを嗅いでもらい、反応を調べるというものです。

男性には実験期間中は、腋臭止め、コロン、ローション、 香辛料に富む食べ物、アルコール、セックスは避けていた。また実験に選ばれた女性は全員が月経周期の真ん中にあった。この時期は、女性の嗅覚がとりわけするどくなる 「通常の100倍とも言われています。」

結果、女性が「好き」と選んだTシャツは、「女性の遺伝子パターンより一番遠いパターン」を持つ男性のものでした。彼はその後、HLAのためのコード(ヒト白血球抗原)分子とは、女性がそのHLA分子が自分と最も異なっていた男性のTシャツを好むことがわかったことでDNAの特定の部分を分析し、HLA遺伝子を検出し、分類することを私たちの体は、自動的かつ無意識のうちに行うのです。
出典:相性遺伝子(HLA遺伝子)とは?

 

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同族嫌悪

同族嫌悪誰にでも自分自身で嫌いな部分があるかと思います。
それは自覚している部分とそうでない部分があるでしょう。
その普段隠している自分自身で嫌いな側面を相手に見出したときに、相手を嫌いになるという仕組みです

例えば、ついつい思ったことを口に出してしまう癖があり、それが自分で嫌だと思ったときに、思ったことをズバズバ言う人が現れたら嫌ではありませんか。

自分の嫌な部分は自覚していないこともあるので、相手に嫌な部分を見つけたら軽蔑か同族嫌悪かもしれません。

 

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参考:中島義道著『ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)
http://www.genefuture.co.jp/dna.html
http://nioipedia.jp/body_odor/good-chemistry-gene.html#i-4
http://psycologystudy.blog.fc2.com/blog-entry-113.html