うつ病の前段階。適応障害(AD)とはどんな病気?

2017年8月5日

うつ病の前段階。適応障害(AD)とはどんな病気?

適応障害(AD)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
働いていると、ほぼ必ずストレスがたまります。それによって情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態を言います。
しかし、趣味に没頭しているとこれらの症状が出ないこともあります。

このような症状が出ることはありませんか?
今回は、適応障害適応障害(AD)とはどんな病気なのかをご紹介します。

 

適応障害(AD)とはどんな病気?

世界保健機構の診断ガイドライン(ICD-10)によると、ストレスを感じ出したり、引っ越しや転職などの生活の変化があってから1ヶ月以内に発症し、ストレスの原因が終結して6カ月以上症状が持続することはないとされています。

ただし、ストレスが慢性的に存在する場合は症状も慢性的に続き、ストレスの感じ方や発症のしやすさも個人差があります。

ヨーロッパでの報告によると、発病率は一般的に人口の1%となっており、国内の末期がん患者の有病率調査では16.3%にのぼります。
しかし適応障害と診断されたとしても、5年後には40%以上の人がうつ病などに変更されていることから、適応障害はその後の重篤な精神疾患の前段階の可能性もあるといえます。

 

 

適応障害(AD)の症状とタイプ

適応障害(AD)の症状とタイプ

不安気分を伴うタイプ

症状:不安、神経過敏、心配、イライラ、軽いパニック発作など

抑うつ気分を伴うタイプ

症状:抑うつ気分、涙もろさ、絶望感、思考力・判断力の低下、感情のコントロールが難しい

行為の障害を伴うタイプ

症状:問題行動、人の権利侵害、社会規範や規則に対する違反行為など

情動と行為の混合した障害を伴うタイプ

症状:情動(不安、抑うつなど)
   行為(問題行動、人の権利侵害、社会規範や規則に対する違反行為など)

身体的愁訴を伴うタイプ

症状:肩こり、疲労感、頭痛、腰痛、不眠、めまい、発汗など

引きこもりを伴うタイプ

症状:社会的ひきこもり

 

 

適応障害とうつ病の違い

うつ病:環境が変化したり、ストレスから離れても気分は晴れず、持続的に憂うつ気分は続き、何も楽しくなくなります。

適応障害:ストレスの原因から離れると症状が改善することが多くみられます。

会社に出勤する日は憂鬱で上記のような症状が出ていても、休日になると症状が出ない人は適応障害の可能性が高そうですね。
しかし、何も対策をしなければ40%以上がうつ病になってしまうようなので、早めに対処するに越したことはありません。

 

 

診断基準

  • はっきりとした心理社会的ストレスに対する反応で、3ヶ月以内に発症する。
  • ストレスに対する正常で予測されるものよりも過剰な症状。
  • 社会的または職業(学業)上の機能の障害。
  • 不適応反応はストレスが解消されれば6ヶ月以上は持続しない。
  • 他の原因となる精神障害がないことが前提条件です。

出典:適応障害~社会に上手に適応できない~

 

参考:http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html
   http://www.fuanclinic.com/byouki/vol_35c.htm
   http://www.myclinic.ne.jp/imobile/contents/medicalinfo/gsk/top_topic/topic_91/mdcl_info.html