人前が極度に苦手!社交不安障害(SAD)とはどんな病気?

人前が極度に苦手!社交不安障害(SAD)とはどんな病気?

人前で発言するなどの行為は、緊張する人が多いのではないでしょうか。
ただ緊張すると通り越して、声、手足が震える、吐き気やめまいがするなど、人前が極度に苦手という人もいるかと思います。
そんな人は社交不安障害(SAD)かもしれません。

今回は社交不安障害(SAD)とはどんな病気なのかをお話します。

 

社交不安障害(SAD)とはどんな病気?

社交不安障害(SAD)とは、人前での発言、親しくないグループで話すなどと言った公の場で対人的な何かをしなければならないときに、異常に緊張してしまい、強い不安や恐怖を感じる症状を言います。
また、体に不調をきたすことも多く、社会生活に影響を及ぼします。

生涯有病率(一生のうちに一度は病気にかかる人の割合)はアメリカでは13.5%、日本は3~5%と言われています。
多くは高校生、大学生になってからというもので、早い場合は幼稚園や小学生から発症することもあるようです。

 

症状

症状

  • スピーチ恐怖
    人前でスピーチをするとき強い緊張により、頭が真っ白になったり、手や声が震えるなどの症状が表れますが、普通の人でも起きることもあります。
  • 赤面恐怖
    人前に出ると緊張感が高まり、顔が赤くなることを恐れてしまうことです。
  • 発汗恐怖
    人と接するとき、強い緊張により汗を大量書いてしまうことです。
  • 対人恐怖
    周囲の視線が気になり、恐怖や震え、めまいなどを感じることがあります。
    また、自分に対する他人からの評価に強く意識してしまいます。
  • 書痙
    人前で文字を書こうとすると、緊張と不安により手が震えて書くことが難しくなります。
  • 場面恐怖
    人前でうまく発言できないなど、コミュニケーションが思うように取れないことを言います。
  • 会食恐怖
    食事している様子を他人に見られると緊張して喉が詰まったり、普段通り食べられなくなることです。
  • 電話恐怖
    会社や周りに人がいる中で、電話をすることに強く緊張してしまい、言葉が出て来なくなったりすることです。
  • 視線恐怖
    人と目を合わせることが苦手で、見られることに対しても緊張や不安に感じる場合と、自分の視線が相手を不快にさせているのではないかと不安に思う場合の2タイプあります。
  • 振戦恐怖
    見られていると思うと手、足、声、頭などが震えてしまうことです。
  • 強い不安を感じる
  • 強い緊張を感じる
  • 声が震える
  • 声が出ない
  • 手足の震え
  • 手足の冷え
  • めまい
  • 動悸
  • 口が渇く
  • 赤面する
  • 吐き気がする
  • 胃のむかつき
  • 逃げ出してしまう

 

どんな場や状況で発症するのか

どんな場や状況で発症するのか

  • 面識のない人や、少し顔見知り程度の人との会話
  • 人前での発言・スピーチ
  • 社会的立場が上の人との面談・会話
  • 会社で電話をとる
  • 受付で手続きをする
  • 人前で文字を書く
  • 人前で食事をする
  • 会食やパーティに参加する
  • 人前で歌を歌う
  • 人前で絵を描く
  • 見られている場での仕事

また症状が出なくても、これらのことが苦手な数が多ければ、社交不安障害だともいえます。

 

 

”全般型”と”限局型”

これらの症状がほとんどの状況(数人単位など)で起きるならば”全般型”で発症年齢が早く、重症である場合が多く、恐怖の対象が公衆の面前での言動だけの場合は、”限局型”と分類されます。

 

 

判断基準

A.他者の注目を浴びる可能性のある1つ以上の社交場面に対する、著しい恐怖または不安。例として、社交的なやりとり(例:雑談すること、よく知らない人と会うこと)、見られること(例:食べたり、飲んだりすること)、他者の前でなんらかの動作をすること(例:談話をすること)が含まれる。
注:子どもの場合、その不安は成人との交流だけでなく、仲間達との状況でも起きるものでなければならない。
B.その人は、ある振る舞いをするか、または不安症状を見せることが、否定的な評価を受けることになると恐れている(すなわち、恥をかいたり恥ずかしい思いをするだろう、拒絶されたり、他者の迷惑になるだろう)。
C.その社交的状況はほとんど常に恐怖または不安を誘発する。
注:子どもの場合、泣く、かんしゃく、凍りつく、まといつく、縮みあがる、または、社交的状況で話せないという形で、その恐怖または不安が表現されることがある。
D.その社交的状況は回避され、または、強い恐怖または不安を感じながら堪え忍ばれている。
E.その恐怖または不安は、その社交的状況がもたらす現実の危険や、その社会文化的背景に釣り合わない。
F.その恐怖、不安、または回避は持続的であり、典型的には6ヵ月以上続く。
G.その恐怖、不安、または回避は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こす。
H.その恐怖、不安、または回避は、物質(例:乱用薬物、医薬品)または他の医学的疾患の生理学的作用によるものではない。
I.その恐怖、不安、または回避は、パニック症、醜形恐怖症、自閉スペクトラム症といった他の精神疾患の症状では、うまく説明されない。
J.他の医学的疾患(例:パーキンソン病、肥満、熱湯や負傷による醜形)が存在している場合、その恐怖、不安、または回避は、明らかに医学的疾患とは無関係または過剰である。
出典:社会[社交]恐怖[症]

 

 

参考:http://www.mtsinri.com/mt2-3.html
   http://nanba-nagata.com/medical/syakouhuan/sad-treatment/sad-treatment01/
   http://www.fuanclinic.com/med_content/sad.php
   http://www.dr-maedaclinic.jp/dc0400.html