人間はバイアス(偏見、差別)の生き物~わたしたちを蝕むバイアスたち③~

心理・性格

前回から引き続き、バイアス一覧3回目です。
長くなりますが、お付き合いいただけると幸いです。
では、どうぞ。

 

 

感情移入ギャップ

感情が高ぶっているときや、変わった状況に置かれると冷静な判断ができなくなり、人格が変わったようになってしまう傾向のことを示しています。

 

コントロール幻想

自分のコントロールできないことを、コントロールしていると過信する傾向を言います。

自己を過大評価する内容がたくさんありますね。

 

幼児期健忘

幼児期健忘
3~4歳以前の記憶が曖昧なことをいいます。
それまでにも記憶はできるそうですが、新しいニューロンができることで、元にあった神経回路網を妨害し、記憶を損なうのではないかという説が有力なようです。

 

機能的固着

ある物の使い方が一度身についてしまうと、他の使い方を見出しにくくなることです。

例)

窓も何もない、四方が壁の部屋にあなたはいる。床には「ろうそく1本、箱に入ったたくさんの画鋲、一度しか着火できないライター」の3つのみ落ちている。
 さて、この部屋には明かりがない。どのように解決するか。

答え

画鋲の箱を壁にとめて、そこに火をつけたろうそくを置く。

 壁が燃えるのでは? というツッコミは置いておいて、つまりここでのポイントは「画鋲の箱を使用することに気づきにくい」という点である。これがまさに機能的固着なわけだ。

出典:機能的固着の論理パズル – 詳細は先程

 

ツァイガルニク効果

やり終えた仕事は忘れてしまうのに対し、未完成の仕事はよく覚えている傾向があります。

例)

  • CMのあと!
  • 続きはWEBで!

 

自己知覚理論

他者の感情や態度などを推測するのと同様に、自分がとった行動から自分の感情を推測することを言います。

法律や労働のように、自分の行動を協力にコントロールする要因がある場合は、このような推測は難しいですが、それがない場合は自己知覚ができるものと考えられています。

 

ステレオタイピング

政党や宗教団体など、ある集団に属してるというだけで、「そうゆう人だ」とレッテル貼りしてしまう傾向のことを言います。

例)

  • 日本人は神経質だ
  • B型は自分勝手

 

歴史の終わり錯覚

過去の変化にくらべ将来の変化を小さく見積もる傾向を言います。
未来のことを想像しずらいため起こるバイアスなのだそうです。

 

自由意思錯覚

自分には自由があると感じるのは錯覚で、実際は環境や刺激、週間によって決まっているのです。

ヴァージニア大学のウィルソン博士はこういいました。
「ヒトは自分自身に無自覚であるという事実に無自覚である」
自分のことが何も分かっていないという言葉ですね。

 

確実性効果

確率0%または100%に近い確実な選択を好む傾向です。
当たり前のことですが、0%か100%どちらかに近い方を選んだり選ばなかったりしますね。

 

レミニセンス・バンプ

長い人生のなかで10~20代の出来事は比較的よく覚えている傾向です。

 

時間節約バイアス

時間節約バイアス
高速で走っているときほど、さらにスピードアップすれば早く到着できると考えてしまうことです。

 

プライミング効果

直前に見聞きした情報によって、別の物事を思い出しやすくなったり、思い出しにくくなったりすること。

例)

連想ゲームをする前に、
あらかじめ果物の話をしておくと、
赤という言葉から「りんご」や「いちご」が
連想されやすくなるということがあります。

また、車の話をしておくと、同じ赤という言葉から
「信号」や「スポーツカー」が連想されやすくなります。
出典:プライミング効果

 

オズボーン効果

あまりに早く新商品を予告販売すると、その商品を待つために現在売られている商品の買い控えがおこり、利益が低下することです。

1980年代にオズボーン・コンピュータ社が行い失敗したことが由来です。

 

 

保有効果

入手したものに愛着や価値を感じ、手放したないと思うことです。
誰しもこのような気持ちになるものですが、モノを捨てられないという人は、このバイアスが強いのでしょう。

 

変化盲

知らぬ間に変化すると、変化したことに気づかない傾向を言います。
人は見ているようで見ていないということですね。

 

ニューロリアリズム

「あなたが○○なのは、脳の仕組みが××だから』と説明されると納得してしまう傾向にあるというものです。
確かに妙に納得してしまいます。

また、善と悪のように背反する2つの原理である二元論の亜種とされます。

 

気分一致効果

現在の気分に合致した情報は、後から思い出しやすいことです。
例えば、いい気分のときにはいい記憶が、悪い気分のときには悪い記憶が思い出されやすいのです。

 

選択盲

自分で選択したものでも、知らぬ間にすり替わると、変化に気づかない傾向があるというものです。

スウェーデンルンド大学のLars Hall氏が行った研究では、以下のような結果が出ました。

男性被験者に2人の女性の顔写真を見せ、より魅力的だと思うほうを選ばせた。被験者が写真を選択した後、研究者たちは、あるいたずらを仕掛けた。トランプ手品の技を使って、選んだ写真を、もう一方の写真とすり替えたのだ。その直後に、写真をより近くで見せられたとき、それが自分の選んだ写真と違うことに気付いた人は3割以下だった。つまり、目で見たときには好みがあるかもしれないが、心がそれを覚えているとは限らないのだ。
出典:「こだわり」は実は曖昧:知覚と「選択盲」の実験

 

公正世界仮説(公正世界誤謬)

世界は公正にできているから、失敗も成功も自ら招いたものだと因果応報や自己責任を重視することです。

このバイアスは「情けは人の為ならず」を否定しています。
確かに世界は公平ではありませんね。

 

信念バイアス効果

結論がもっともらしければ、そこに至った推論なども正しいだろうと判断してしまうことです。

実際は一致することと、一致しないことがありますね。

 

非理性的エスカレーション

無駄だとわかると、方針を修正した方がいいにも関わらず、さらにムキになって今の方針のまま固執したり、正当化しようとする傾向を意味します。

 

奇異性効果

奇異性効果
奇抜なものが印象に残りやすい傾向のことです。

類似: フォン・レストルフ効果

 

フォン・レストルフ効果

奇異性効果と同様の意味を持ちます。
常識から逸脱しているもの、現実的でないものなどは他者と認識は共有されますが、個人の経験や環境にも左右されるものもあると考えられます。

 

 

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Posted by fujimoto


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