肥満は脳に問題があるという様々な研究結果

2017年1月22日

肥満は脳に問題があるという様々な研究結果

太っていると病気になるとはよく耳にする話題ですが、能力や性格には関連がないと主張する人もいるでしょう。

しかし、世界中でそんな主張を否定する研究結果があちこちで出ています。
能力や性格を左右するのは「脳」です。
太っている人の脳は通常体型の人と違い、どのようになっているのでしょうか。

 

食べることがやめられない

食べることがやめられない

人間はお腹いっぱいになると、報酬系という欲求が満たされたときや
満たされることが分かったときに活性化し、快楽物質ドーパミンが分泌されます。

太った人はこれによりやめられなくなり、お腹いっぱいになってももっと満足感を得ようと食べ続け、満腹中枢が機能しなくなり、太ってしまうのです。
その反応は薬物中毒と同様の反応だと言います。

 

 

肥満の人は脳が小さい

米紙「U.S.News」によると、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の神経学者・Paul Thompson氏が70代の被験者94名の脳を5年間にわたって調査したところ、肥満の人は標準体型の人に比べて脳細胞が明らかに小さいという研究結果が出たそうです。
肥満の人は16年分、肥満気味の人は8年分、標準体型の人に比べて老化が進んでおり、肥満の人は8%、肥満気味の人は4%、標準体型の脳細胞に比べて小さいことが明らかになったとのこと。特に、意思決定や記憶をつかさどる前頭部や側頭部での脳の萎縮が顕著だそうです。
肥満と脳の萎縮との詳しい因果関係についてはまだ明らかになっていませんが、この研究結果は肥満と脳の老化との何らかの関連を示すものとして注目されているようですよ。
出典:肥満は脳を萎縮させるらしい!?

 

 

脳の灰白質が小さいと知能が低く衝動的に

 太っている人が標準体重の人より知能が劣るという挑発的な研究結果が発表された。男性も女性も肥満型だと脳の灰白質が少ないことが原因だそうだ。これまでの研究で脳の灰白質の容積と知能の関連性は明らかとなっている。

 これにより衝動的となり、さらに報酬プロセスまでが変質してしまっているのだという。
出典:肥満と脳に関連性が?肥満の人が不健康な食事に手を出してしまうのは脳の灰白質が少ないことが原因(カナダ研究)

灰白質は、脳や脊髄などの中枢神経系の中では大脳や小脳の表面に薄く広がっており、それを「大脳皮質」「小脳皮質」と呼んでいます。
その中の「大脳皮質」が様々な思考をする場所なのです。

大脳皮質とは、大脳の皮質、つまり大脳の表面を形づくっている層のこと。厚さ数mmほどの薄い層で、灰白質からできていて、神経細胞体が層状に配列している。ヒトなどの一部の動物の大脳皮質は、視覚、聴覚、皮膚知覚などの感覚を認識する場所や、骨格筋の随意運動をおこす場所などのほか、意識的に考えたり、判断したりといった高度な精神的な活動を行う場所だと考えられている。
出典:大脳皮質

つまり、脳が小さくなることで灰白質も縮小し、思考や判断が鈍くなったり、衝動的になるということなのでしょう。

 

 

肥満な人は知能が低い傾向

思考を司る灰白質が小さくなることで知能が低くなると納得がいきますが、さらにこんな研究結果があります。

アメリカのニューヨーク大学の調査によると、太った子どもは太っていない子供に比べて知能が低いことが分かりました。
研究者らは、49人のメタボリックシンドロームと認定された子ども49人と、そうでない子ども62人を対象に調査を行いました。子どもたちは同じような社会的・経済的地位で育ってきた、同じ学校に通う同学年の生徒です。

能力テストの結果、メタボの子どもはそうでない子どもに比べIQ(知能指数)が低いことが分かりました。スペリングのテストは平均4点低く、算数の点数は平均10点も低かったのです。さらに、集中力の持続時間、臨機応変に行動するなどの精神的柔軟性が低下傾向にあることも明らかに!

研究者らが子どもたちの脳を分析したところ、メタボの子どもはそうでない子どもと比較して学習能力や記憶を司る海馬が小さく、他にも脳の構造や大きさに違いが見られたのです。
出典:「デブはバカ」ということがニューヨーク大学の調査で判明

 

肥満は前頭前野にも影響?

肥満は前頭前野にも影響?

 前頭前野は不必要な反応や不適切な反応を抑制したり、必要に応じて適切な反応に切り替えたりすることに重要な役割を果たしている。
(中略)
 おいしいものが目の前にあれば飲んだり、食べたりしたくなるもの(短期的欲求)であるが、それは肥満や生活習慣病にもつながることから、健康を考え(長期的欲求)、飲んだり食べたりするのをがまんすることを (self control)と呼ぶ。
出典:前頭前野

灰白質の縮小により衝動的になると書きましたが、肥満の人は前頭前野の機能が衰えていると考えられます。
セルフコントロールができず短期的欲求に負けるため、食べることがやめられないと分かります。

また、引用のように不適切な反応を抑制したり、必要に応じて適切な反応に切り替える役割の前頭前野ですが、脳が縮小することで機能が低下し、セルフコントロールができないように、その場にそぐわない、無神経な言動をしてしまう傾向にあると思われます。

肥満な人は無神経な言動を取る人が多いということでしょうか。

 

 

まとめ

  • 食べるのがやめられない
  • 脳が小さい
  • 衝動的
  • 知能が低い
  • 無神経の傾向

 

 

関連記事→無神経だと思う人の特徴9項目 前編
     舐められる、バカにされる人はどこに原因があるのか
     肥満に関する10の事実

 

 

以前、肥満の人は出世しないと『食べるのが遅い人は仕事ができないは嘘?!』でご紹介しましたが、さらに追い打ちをかける研究結果が出ていますね。

良く知られているように病気にもなりやすいので、それほど、肥満にはリスクがありますよということですね。

肥満の人で頭もよく、気配り上手と言う人は痩せればもっと頭も気配りもできるようになるかもしれませんよ!