利き手はどのように決まるのか

利き手はどのように決まるのか

世界で右利きの割合は約90%と言われており、逆に左利きはかなりの少数派で社会のあらゆるものが右利きが使いやすいようにされています。
例えば、販売機のレバーやお金の投入口、改札、ハサミなどです。

右利きの人は今まで気にしたこともなかったかもしれませんが、左利きにとってはいちいちうっとうしいものでしょう。
どのようにして利き手は決まるものなのでしょうか。

 

 

利き手は4歳になるころに定まる

アメリカの発達心理学者で、子どもの発達研究分野のパイオニアとされるアーノルド・ゲゼル氏が利き手の研究を行ったところ、以下のような結果が得られました。

幼児期は利き手が一定ではなく、両手が使われたり、利き手が交代したりする過程を経て、4歳頃に固定される
出典:赤ちゃんの利き手はいつ決まる?左利きは遺伝なの?

この研究結果の発表を受けて、0歳~3歳までは右手を使っているときがあれば、左を使っているときもあり、特に決まっていない子供が多いとされています。

成長にともなって利き手が定まっていきますが、利き手は利き脳と密接に関係があり、右手は左脳、左手は右脳がクロスしてつながっていると言われており、右利きが多い理由に言語機能を司る左脳をよく使うことにより、発達していったためだという説があります。

つまり、現代の文化的な生活を送るにあたって最も起こりやすい事象であるということなのでしょう。
だからと言って、左利きが異端だということではないことを誤解のないように前置きしておきます。

 

 

利き手を決定する遺伝子が発見

利き手を決定する遺伝子が発見上記のように脳の発達によって利き手が決まるというのは、間違いではなさそうですが、近年、利き手を決定している可能性がある遺伝子を発見したと報告されました。
イギリス、オックスフォード大学のウィリアム・ブランドラー氏率いる研究チームが次のような研究を発表しています。

3,300人の被験者のゲノムに存在する遺伝子変異を調べた結果、 PCSK6という遺伝子が利き手の決定に強く関係していることを突き止めたそうです。 この遺伝子は、胚の段階で左右を決定する遺伝子で、体が発達する過程で、心臓は左とか、 肝臓は右といった臓器の左右の位置を決めるのに重要な役割を果たしているものです。 PCSK6をノックアウトしたマウスは、臓器の左右の位置がおかしくなり、心臓が右側に、 肝臓が左側に配置されるといったことが起こりました。 しかし、ブランドラー氏は、利き手がPCSK6だけで決まるわけではなく、 その他の遺伝子や環境などの要因が密接に絡み合い、利き手が決定されるのではないかと述べています。
出典:利き手についての問題

両親が右利きでも左利きの遺伝子を持っており子供の利き手が環境によってどちらかが決まり、その逆もあるということでしょうか。

 

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以前から、利き手の決定の要因について解明されていないながらも、さまざまな推測がされてきました。
その中に遺伝の可能性もあげられており、利き手を決定する遺伝子があったという報告はその要因を強めたことになります。

それでも、遺伝子だけで利き手が決まるわけではないのは、親の教育、子供が家族を正面から手本にしたときや、病気など、その人、その家庭環境によって決まるのはうなづけるでしょう。

ただ、左利きを右利きに矯正するのは今ではストレスを与えることになるためあまりよくないとされているので、左利きになってしまった場合は、個性を生かすことを考えてあげた方がいいでしょう。

 

 

参考:https://192abc.com/55038
   http://karapaia.com/archives/52140832.html