マゴットセラピーやカース・マルツゥ。ウジ虫の怖くてすごい能力!

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マゴットセラピーやカース・マルツゥ。ウジ虫の怖くてすごい能力!

ウジ虫は、腐ったものや死体などに湧くおぞましいハエの幼虫で、人間には百害あって一利なしと思われることでしょう。
ハエウジ症がいい例ですが、日本では人間に寄生して悪さをするウジ虫はほぼいません。(動物にはあります)
しかし、意外にもウジ虫の能力は怖いですが、すごいところもあるのです。

 

 

カース・マルツゥ=腐ったチーズ

近年日本でも話題になっている、生きたウジ虫の入ったチーズです。
このチーズの原産はイタリア・サルデーニャ地方で、もとはペコリーノ・サルドという羊の乳のチーズに、チーズバエというわたしたちに馴染みのあるハエの一種の卵を産み付けさせたものです。

やがて孵化したウジ虫はチーズを食べて成長しますが、食べる際に出す分泌物により、通常のスピードより早く発酵し、また脂肪の分解も促進するため、トロトロになるのだそうです。
また、サルデーニャ語で涙を意味する”ラグリマ”と呼ばれる液体が少しにじみ出しているとか。

味は発酵が進んでいることから、酸味がかなり強く名前のごとく腐っているようだと評判です。

なぜ食べようと思ったのかが不思議で仕方ないと思う人も多いのではないでしょうか。
現在では、発酵具合から腐っているという指摘や、ウジ虫が生きたまま体内に入った際、腸内に寄生する危険性から販売禁止されているところが多いとのことです。
例外で原産のサルデーニャ地方では食べられるようですよ。

カース・マルツゥについてはウジ虫の能力よりも食べようと思った人がすごいのかもしれません…。
でもまぁ、発酵させる能力がすごいということで。

 

 

 

マゴットセラピー

マゴットセラピー
遭難などで怪我をしたあと、長時間~数日、どうしても傷口を清潔に保てない状況の際、ウジ虫が傷口に湧いてしまうことがあります。

冒頭ではハエウジ症を挙げましたが、いい方向に働くこともあり、ウジ虫は分泌物で傷口を抗菌しながら壊死組織を溶かしてそれを吸い上げますが、健康な組織は溶けません。
また、壊死組織を吸い上げたあと、その表面には早く皮膚が再生することが分かっています。

マゴットセラピー(うじ治療)の歴史は古く、古代マヤ文明やオーストラリアのアボリジニー社会、ビルマの伝統医療などでは数千年前より行われていたとの記録があります。
近代になるとアメリカ南北戦争や第一次世界大戦の戦場においてハエの幼虫(マゴット)がわいた傷口の方が早く治っていくことが軍医に報告されていました。
出典:マゴットセラピーとは

また、現在では、糖尿病性潰瘍・壊疽、下腿潰瘍、褥瘡(床ずれ)、その他難治性感の創傷などに対する有用性が報告されています。
ただし、医療用に使われているウジ虫は無菌処理されているものですので、個人が安易に使用しないようにしましょう。

 

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糞便や死体に群がることで人間には嫌われますが、分解して自然に返す力は本当に素晴らしいものがあります。
見た目は確かに気持ち悪く、できれば自分の生活圏内で見かけたくはありませんが、人間にとってデメリットばかりではないことが分かってもらえたでしょうか。

 

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参考:http://tokuhain.arukikata.co.jp/rome/2010/11/post_70.html
   http://animal-with.me/archives/10631511.html
   http://www.btmcl.com/about.html
   http://www.btmcl.com/base.html

Posted by fujimoto


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