嘘つきは精神疾患と脳の働きにも原因あり?

健康, 心理・性格

嘘つきは精神疾患と脳の働きにも原因あり?

前回『嘘つきの性格、行動、人相からみる特徴』で特徴をご紹介しましたが、今回は嘘つきは精神疾患と脳の働きに原因があるものとしてお話します。

 

 

パーソナリティー障害

文化的な平均から著しく偏った行動の様式であり[1][2]、特徴的な生活の様式や他者との関わり方[1]、または内面的な様式を持ち[2]、そのことが個人的あるいは社会的にかなりの崩壊[3]や著しい苦痛や機能の障害をもたらしているものである[2]。
出典:パーソナリティ障害

パーソナリティー障害の中でも複数分類され、特に嘘つきなパーソナリティー障害は以下です。

 

自己愛性パーソナリティー障害

異常なまでに自分に自信を持ち、自分の実際の能力よりも遥かに上回る能力や才能を持っていると思い込んでしまうことが特徴です。

この自己愛性人格障害は、人口の1%の人が生涯のうちに発症する病気であり、近年は増加傾向にあると言われています。
出典:自己愛性人格障害とはなにか

いわゆるナルシストのことですが、その中でも5分類に細分化され、「多情型(好色的)ナルシスト」は、演技的でセクシャルな部分で魅惑的で、病的に嘘つきと言われています。

ナルシストは、普通の人が見ても判別できると思われますが、その中でも言いまわしや仕草が気障だったり、芝居がかっていたら要注意です。
また、セクシャルな部分で魅惑的であるため、浮気などの嘘が多いと予想されます。

 

演技性パーソナリティー障害

他人の関心や注目に過剰な関心をおくタイプのパーソナリティ障害で、関心や注目を求めるあまり、自分を損なったり、信用をなくしてしまうようなことをしてしまうこともあります。
このパーソナリティ障害は、外見や性的魅力に重大な関心を寄せます。
出典:演技性パーソナリティ障害

SNSにネガティブな発言をして心配させようとしたり、有名人と友達と言った自慢を書き込むなどした”かまってちゃん”がこれに当たります。

自己愛性パーソナリティー障害と区別が難しそうですが、対人関係にかなりの重心をおいており、嘘のつき方も注意を向けてほしいため、騙すというより、振り回すと言ったところでしょうか。

 

反社会的パーソナリティー障害

法律といった規範や他者の権利や感情を軽視して、人に対しては不誠実で、欺瞞に満ちた言動を行い、暴力を伴いやすい傾向があるパーソナリティ障害である。
出典:反社会性パーソナリティ障害

サイコパスやソシオパスを含む、社会的な法律や規則、また他者の尊厳などを軽視しているため、自分の利益のためなら平気で嘘をつくことが多いとされています。

また、暴力をふるうなど人を傷つけることに罪悪感がないことから他のパーソナリティー障害に比べて、極めて危険であることがうかがえます。

余談ですが、サイコパスの遺伝率は約40%らしいです。

 

関連記事→ソシオパス(sociopath)とはどんな人?
     経営者や役員になる人ほどサイコパスの傾向
     サイコパスも遺伝子?!遺伝が関係するあらゆる特徴まとめ

 

 

嘘つきはお金への欲求が強い

 

嘘つきはお金への欲求が強い

こころの未来研究センター特定准教授らの研究グループは、脳活動と、嘘をつく心理学的な課題を使って、正直さ・不正直さの個人差に関係する脳の仕組みを調べました。

まず、報酬(お金)を期待する脳活動を調べる実験では、正方形が一瞬表示され、その間にボタンを押すことができれば報酬がもらえる仕組みになっています。
その結果、脳内部の「側坐核」という、報酬情報の処理や快感などに重要な領域と考えられている部位の活動が特定できるようになっています。
要するにどれだけお金に関心があるかが分かるのです。

次に、被験者にコイントスをしてもらい、表か裏かを予想し、予想が的中すると報酬がもらえ、失敗すると手持ちの報酬が減るという実験をしてもらいました。
また、この予想をあらかじめボタンを押すことによって表か裏かを申告するパターンと、コイントス後に予想の申告をするパターンとに分けて、“前者では嘘をつけない状況”、”後者では嘘をつける状況”を用意します。

すると、最初の実験で調べた側坐核の活動が高い人ほど、コイントスで嘘をついた割合が高いことが分かりました。

ただし、側坐核の活動が高い人がコイントスの結果を正直に話した場合、理性的な判断や行動の制御に重要な領域と考えられている「背外側前頭前野」の活動も高いことが分かりました。

正直さと脳活動の関係

参考:どうして正直者と嘘つきがいるのか? -脳活動からその原因を解明―

 

 

 

昔は、このような他者に迷惑をかける人や困ったクセのある人は、人間性や育った環境だと言われて来たものですが、現代では育った環境も含めて疾患として扱われて非常に都合がいいような気がします。

「精神疾患だからしょうがない」と他者がそう思い心を落ち着かせる材料になるのならいいのですが、嘘つき本人が免罪符のように使っているとすると複雑な気持ちになりますね。

また、昔話などで強欲な人が相手を騙して財を成すというような話はいくつかあったと思います。
それが、科学的に立証されたのは個人的に興味深いと思いました。

Posted by fujimoto


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