在宅勤務、出社自由、裁量労働制を売りにする企業の実態を聞いてみた

2017年4月15日

在宅勤務、出社自由、裁量労働制を売りにする企業の実態を聞いてみた

インターネットによる求人情報・求職者情報提供サイト、いわゆる求人サイトには最近、”在宅勤務”、”出社自由”、”裁量労働制”などを売りにしている求人を見かけませんか?
出勤時間を自分で決められたり、在宅で作業できたりなどは会社員の憧れですよね。
できれば、そんな柔軟なスタイルを導入している会社で働きたいと考える人も多いはず。

しかし、それを鵜呑みにして、うっかり入社してしまうと痛い目を見るかもしれません。
今回は在宅勤務、出社自由、裁量労働制を売りにする企業の実態についてお話します。

 

 

裁量労働制とは

日本における裁量労働制は労働基準法の定めるみなし労働時間制の1つとして位置づけられており、この制度が適用された場合、労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。
業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できるとされる。
出典:wikipedia

つまり6時間でも10時間でも「8時間働いたとみなされる」ことになります、しかし会社が6時間の業務量で許すわけもなく、当然8時間以上の労働が見込まれます。

では、超過した分の賃金はどうなるかと言うと、当然割増賃金は払わなくてはいけません。
その対策として、固定残業代をあらかじめ含める方法を取られることが多いようです。

 

 

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条件を見るに裁量労働制に当たると考えられます。
また、求職者がだれでも気になるであろう質問をしてみました。

質問:都外の在宅勤務は可能ですか?

回答:全国どこでも可能です。

 

質問:通勤と在宅の待遇差はありますか?

回答:考えたこともありません
実例)
在宅:PC貸し出しなし
   PCや必要アプリケーションの経費請求実績なし
   自宅の電気代などの補助なし
通勤:経費でPC購入
   交通費支給

完全に通勤社員の方が待遇いいじゃないですか。
在宅は確かに社員にも通勤時間なしなどのメリットがありますが、会社にも交通費なしなどの金銭面のメリットがあるのに、ちょっとくらい考慮してもいいじゃないでしょうか。
嫌なら、出社しろというスタンスなら”パフォーマンスを発揮できる環境”ではありませんよね。

 

質問:繁忙期の残業などは平均どれくらいですか?

回答:
閑散期、繁忙期にそれほど差はありません。
しかし、勤務時間は名目上ありますが時間を越えても終わらなければ従事しなければなりません。

これは残業時間が軽く見積もっても”そこそこ”、最悪”かなり”あることが窺がえます。

 

その他にも話を伺っていると、「自社はベトナムにもwebデザイナーがいる」などと進んだ社風の会社だと自慢していましたが、最低限の規則規定だけで待遇面などの制度が詰め切れていないと感じました。
また、別途手当や歩合給を取り入れているため、おそらく残業手当ではないと思われます。

 

 

 

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世界を一周しながら仕事をする社員もいます
ネットがつながればどこでも働ける時代

夢のような勤務先に思えます。
こう書かれていれば、勤務場所から離れたところでも在宅勤務できるのではと思いませんか?
では、気になる疑問点を訊ねてみました。

質問:都外の在宅勤務は可能ですか?

回答:
ライター兼WEBデザイナーの募集に関しては、
特にライター業務において、主に都内で取材が発生するため
都外での100%在宅は厳しいのが現状です。

上の煽り文句は何だったのか。
世界中回りながら仕事してる社員がいるんでしょう?
おそらく、ライター業務の話ではないのでしょうね。
他業務社員の話じゃなくて、募集業務の話を載せなくてはいけないのでは?
誤解を受けたくないなら、注釈入れないといけませんよ。
求職者は自分の待遇が知りたいだけですから、他社員が世界回っていようが自分が地域に縛られているなら無意味です。

また、この求人では”残業手当”の記述はありませんでした。

 

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この例に挙げた2社の他にいくつかの求人を見ると、”在宅勤務”、”裁量労働制”のスタイルを取り入れている会社は、求職者に分かりやすい残業手当の記述はなく、年俸制を取っている会社もあるため、かなり把握しにくくなっています。

当然まともな会社もあるかと思いますが、ご紹介したようなグレーだかブラックだか怪しい求人もかなり多いので、注意が必要です。

そして早くブラック求人を出した企業の罰則強化を祈るばかりです。